先日、ジャニーズ事務所のメリーさんが亡くなられたということで。
既に経営・運営の一線は退いていたとのことで、今後の大勢には影響はないものと思われますが、一時代が完全に終わった感があります。
SMAPが解散した後、嵐が活動休止を発表したあたりから変化してきたジャニーズ所属タレントのテレビ等での露出の状況は、コロナ禍でより明確になってまいりました。
とにかくいろんなバラエティに様々なグループのメンバーが顔を出し、その顔やキャラを何とか視聴者に認知してもらおうとしています。
その中には、以前であれば「ジュニア」としてまとめられがちだったまだデビュー前のグループのメンバーもいたりして、コンサートがないことも含めていろいろ大変です。
もちろんデビュー時には華々しくプロモーションされるのでしょうけど、それ以前に泥臭い部分をここまでお茶の間につまびらかにしてよいのだろうかと、多少なりとも古いジャニーズグループを知るおっさんは何となく思うのですが、今地上波でも盛んに行われている男子ダンス&ヴォーカルグループのオーディション番組とその人気を考えると、ジャニーズ事務所が今バラエティ等で行っていることは、事務所の伝統的な育成スタイルと今のリアリティ番組的な流行りのスタイルとの乖離を、「ジャニーズ」の看板を維持しながら可能な範囲で少しでも埋めようとする試みなのではないかとも思ったり。
で、そっちの男子グループのオーディション番組の話。
日本テレビでは、先日SKY-HIプロデュースのBE:FIRSTのメンバーが決定し、またJYPプロデュースの男子グループオーディションも控えています。
TBSでは「PRODUCE 101 JAPAN」のオーディションを経てJO1が既にデビューし、SEASON2のINIもデビューが決定しています。
もちろん実力も見ているのはわかるのですが、かつてのASAYANのオーディションのようにいろいろエクスキューズ込みにしなくても、もうこういう美男子揃いのグループのオーディションが普通に地上波でバンバン放送できるようになっている時点で、ジャニーズ事務所が以前の強面から相当に変化していることの証左であるわけです。
そしてそれ以外にもこれ多分テレビ局が「紐付きのコンテンツ」としてこういうグループを欲しているのではないかと、非常に思うのです。
現在非常に収益的にしんどいと言われている各テレビ局がこういう「スター」を育成するプロジェクトに噛むことで、そのプロジェクト発のグループが番組のCMとか既存の収益構造以外から収益をもたらしてくれる形。
日本テレビの方はHuluも噛んでいますし、TBSの方は吉本興業も入っていて、そのせいか初のJO1の冠番組はフジテレビのCS局での放送だったりしますので、ビジネスとしての形もそんな単純ではないとは思うのですが、でも局としてそういうグループがいることは心強いと思います。
ともあれ、そういう理由であれここ数年で男子グループの景色は相当変わってきたということで、正直今の状況いろんなタイプのが出てくるというだけでも、悪くないと思っております。
そして振り返って思うのは、元ジャニーズJr.のメンバー中心に2016年に結成されデビューしたものの一瞬で何故か活動停止したG=AGEは、正直早すぎたなあということです。