札幌大通と福岡天神のTSUTAYAが閉店すること

立て続けに閉店の報。札幌市のTSUTAYA 札幌大通と、福岡市のTSUTAYA 天神ショッパーズ福岡が7月31日で閉店。
札幌市街はJR札幌駅の高架下に、福岡市街は中州に一応店舗は残っているものの、両都市ともその市街地域での旗艦店と言っていい方の大型店が逝ってしまいます。
いよいよ各地方の拠点都市の繁華街からも撤退です。

東京都心でCD/DVD取扱店舗はSHIBUYA TSUTAYAと池袋ロサ店(レンタルのみ)、名古屋は名駅新幹線口そばの名古屋駅西店は「都市の中心部」と言っていいのかどうか微妙、大阪はTSUTAYA EBISUBASHI(販売のみ)とあべの橋店。
三大都市でこのレベル。ほかの政令指定都市クラスを見ても、神戸市ではTSUTAYA三宮店が2020年4月に閉店しています。

他の政令指定都市もさらってみると、仙台市、さいたま市(大宮)、川崎市、横浜市、静岡市、堺市には主要駅の徒歩圏に店舗はあるものの、正味「大型」と言えるレベルの店舗ではなく、千葉市、新潟市、浜松市、岡山市はそもそもここ十年以上旧市街地徒歩圏に店舗なし。
相模原市はどこが市の中心地なのかよくわかりませんが、実質的には町田駅界隈とすれば西友の中にあるものの、厳密に市内で考えれば相模大野は駅前とは言えない立地ですし、橋本駅の店舗はこの2月に閉店。
正味、大都市圏繁華街で地域の旗艦店として機能しているのはSHIBUYA TSUTAYAとTSUTAYA EBISUBASHI以外には、熊本市の蔦屋書店 熊本三年坂だけなんじゃないかと思います。

というか、政令指定都市とはいえ、新潟・浜松・岡山あたりはもう主要駅周りや旧市街地を「繁華街」と呼んでいいのか迷ってしまうところもありますし、他の都市のほとんども大なり小なりそういう方向に進んでいます。
CD/DVDのニーズ状況はもちろん、TSUTAYAの方針もありますが、それだけではなくその都市なりの構造や人口の動向や開発の方針等の状況の方にもいろいろあるわけで。

だから、他の都市のTSUTAYAが様々な要因はあるものの総じてずいずい整理する方に向かっている中で、瀕死の地場チェーンのフタバ図書に出資して街の中心部や駅前を含んだ旧フタバ図書の店舗を、今年になって続々とTSUTAYA化している広島市は、やっぱりよくわかんないんですよ。
でかい蔦屋書店作ったんだから、それでいいんじゃないかと思うんだけど。