会社自体曰く「40年もやってないもん」ということですが、言うても長いこと粉飾決算を続けていたことは事実であったということで、正味もうどうしようもなくなった、広島を拠点に書籍やCD/DVD販売やレンタルを運営しているフタバ図書。
とりあえずバタバタと店舗を閉めまくっていましたが、その程度でどうにかなるレベルではなく。
遂に自力では如何ともし難く、主力事業を広島県が100%出資したファンド運営会社に譲渡する形となりました。
で、そのファンドに蔦屋書店も出資する流れで、店舗をTSUTAYAのフランチャイズにぶち込み、その第1号として、フタバ図書 GIGA五日市店がこの4月9日に「フタバ図書 TSUTAYA GIGA五日市店」としてリニューアルオープン。
今年中に26店舗置き換えるということですが、数えてみたらほぼ全部。
正直このドタバタを聞いた時、既に駅前の再開発が発表されているGIGA広島駅前店はもうきっと長くないだろうし、このまま閉店なのだろうなと思っていたのですが、どうも数に入っているっぽい。
広島駅周辺地域のある意味ランドマークみたいな存在ではありますし、架け変える看板代分だけでも稼げれば、ということでしょうか。
しかし、「フタバ図書 TSUTAYA GIGA五日市店」という名前を見た時に思い出したのが「TSUTAYAすみや」。
静岡を拠点にCDや楽器の販売店としてそれなりの店舗網を持っていたすみや。
特に表立っての不祥事や悲惨な状況はなかったはずなのですが、手を出したエレクトロニクス系のお店がうまく行かない等で全体的に経営が芳しくなく、2006年に株式の2/3をCCCが引き受ける形で連結子会社化。
その後、2010年には完全子会社になり、さらに全事業をCCCに譲渡する形で完全に会社消滅という道をたどったわけですが、要するにフタバ図書もいずれそうなるのではないかと、そう思うわけです。
何年か、フタバ図書として転がして、従業員の風土とかを徐々にTSUTAYAに寄せていき、よきタイミングで一体化する、みたいな。
と、考えたんですけど、書籍販売・CD/DVD販売・レンタルというこのあんまり明るくない事業群を、10年前ならともかく、今の段階で更にかき集めるというのはビジネス的にどうなんだろうという気もしなくはなく、正味どういうつもりで投資して、TSUTAYA化するのかはわかりません。
というか、ここまで広島市や呉市あたりまでは、レンタルはフタバ図書が強く、TSUTAYAがなかなか大きく入り込めない地域ではありまして、代わりに福山市にやたらとTSUTAYAがあったりするのですが、今回これで遂に広島市を実質的に攻略ということにはなりますので、自分が経営側だったらちょっと気持ちよくなると思います。
だから経営とかマネージメントとか向いてないんです、自分。