去年11月にニューアルバムが出ていた。気付かなかった。慌てて発注しました。
1999年結成、名古屋拠点で活動中の3ピース。今回の新譜でオリジナルアルバム4枚目というなかなかの寡作っぷり。
自分が彼らを初めて聴いたのはたぶん2010年、どっかのレコ屋の試聴機に2ndアルバム「ほぞ」が入っていたのをたまたま。その1曲目で随分と驚いて。
こういうメロディを何でこんな滅茶苦茶なドラムに乗せようと思うのか。思ったとして何で録音してしまうのか。
こういう場合、ベースが間を紡ぐような感じになるはずなのですが、聴いた限りそんな様子はあまりなく、むしろベースはベースで時々あさっての方へ向かって行ったりして。
それでも曲全体としては壊れていないというか、聴いたことのない謎のアンサンブルというか、独特の聴き心地が癖になるというか。そういうバンドで。
2017年の3rd「チャンネル3」は多少であれ「普通」に近付いた感があって、今後どうなるかと思ったことも忘れた2020年にニューアルバム到着。
ああ、滅茶苦茶だ。最高だ。
YouTubeで公開されている2曲は彼らのこのアルバムの中では比較的「普通」の部類に入る曲なのですが、それ以外で言うと、1曲目「灯火」の、「こういう感じで始まる曲って時々あるよな」という感じで始まるものの、結局最後までそのまま押し切るとか、各楽器のあさってっぷりここに極まれりといった風情のタイトル曲「蕾」とか、「最高の3ピース」と言ってしまうのはちょっとはばかりますが、「3ピースの極北」と表現するのはやぶさかではない感じの、そういう唯一無二。
彼らの楽曲はblood thirsty buchersのカバー以外サブスク出ていませんので、CD買ってください。
彼らの音源は名古屋のレコ屋Stiff Slackのレーベルから出ているのですが、Stiff Slackの店舗ではガンガン売っていますので、できればそこで。
名鉄瀬戸線の清水駅の改札出て階段降りてその階段の裏の方に回ったところです。すごくいい感じのレコ屋でもありますので、みんな行ってそこで買おう。
自分は昨年の夏に行って、Climb The Mindも収録された地元バンドのコンピカセット等を気持ちよく買い物しました。
元々繁華街に近いところで営業していたのを、ライブできる場所も併設した形で移転したのに、こういう状況のため、きちんとライブできない状況で営業されていますので、とりあえず買いに行け。そして近々でライブにも行け。