マハラージャンがCDを出したこと

4月、勝手に身内の中で盛り上がっていた謎のミュージシャン、マハラージャンを紹介しました

今週は夏季休暇なので、朝っぱらから新宿行って、ヨドバシで電動歯ブラシの替えを買ったり、ユニクロでパンツ買ったり、メトロ食堂街でパーコーカレー食ったりしたのですが、当然ですがタワレコには出向いて、そしたら2枚のEPを2 in 1にした音源がCDで出ていたんですよ、マハラージャンが。謎に平台での大型展開で。店舗は新宿店と町田店のみ。あとオンラインで購入可能

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これくらい購買意欲そそらないジャケットも他になかなかないわけで、これこういう展開してどこまで伸びるのだろうかと不安になりますが、そこはこういうジャケットにした本人の自己責任で。
中身は保証します。最高にいかしてて最高に馬鹿です。

これからガンガン上の方に行ってくれるのではないか、と先日紹介した際には考えていたのですが、それ以降いろいろ状況は変わってきておりまして。
というか、「ブラックミュージックを下敷きにした、変態味溢れつつ、でもきっちりJ-POPとして成立する音楽」の新人枠は、今の日本では既に藤井風が総取りしている感がありまして、あそこに割って入っていくのは正直無理筋だと思います。

ですので、マハラージャンは「オルタナティブ」として生きていくしかない、ということになるのですが、YouTube含めた活動や発言を見ている限り、限りなく王道ではない感じの方ですので、これでいいのかもしれません。
とりあえず続けて。待っているから。CD出たら買うから。ライブやったら行くから。やるかどうか知らんけど。

で、こういうサブスクな世の中でのタワレコをはじめとした小売店の役割は、こういう己のセンスを賭けた「発信」をどこまでできるのか、というところになってくるのかな、と思います。
それ単発でどれくらいの売上になるのかはわかりませんが、様々な発信をしていかない限り、今の「店舗」というスタイルの意義は薄れていくわけで。

だから「街のレコード屋」好きの自分がこれを言うのは大変にアレですが、まだ生き残っている「発信できない」個人経営の店舗は、正直早晩滅亡します。今店主やってるおじいちゃんの足腰がしんどくなったら終わります。
逆に本当に一部ではありますが、発信し続けている個人経営店舗には、すごく頑張ってほしいのです。

頑張れタワーレコード。頑張れ他のCD店。頑張れマハラージャン。