各店、一斉の営業自粛や営業時間の短縮もありましたが、ようよう通常の営業時間に戻りつつあります。
今現状、戻ってええんかという思いもありますが、言うてもビジネスですから、ダメって言われなければ営業はします。
で、何となくこれまでと異なる雰囲気になっているのがGEOです。
TSUTAYAは前から申している通り、レンタル業については不採算店の撤退というよりは戦略的な撤退の方向に向かっていると考えているのですが、GEOについてはこれまで見てきた限りでは、総合リサイクルショップであるところのセカンドストリートへの転向やそれに伴う店舗移転以外は、比較的純粋に不採算店を閉店させている感があります。
で、そういう基本方針で近頃の撤退を見ていて、何となく気付いたことがあります。
以下、撤退予定まで含めてGEOの撤退店。
01/13:イッツモア+GEO 双葉店
01/19:GEO 竹ノ塚東店
02/24:GEO グランパレッタ熊本店
03/01:GEO 鵜沼店
03/22:GEO SPEED 仙川店
04/22:GEO 北見とん田東町店
05/10:GEO 江差店
05/31:GEO 余市店
05/31:GEO 函館人見店
05/31:GEO 駒沢大学店
06/02:文真堂書店GEO 阿左美店
06/28:GEO 福岡西新店(他店との統合)
06/28:GEO 姫路店
07/02:GEO 成瀬店(移転)
07/30:GEO 福島西バイパス店(移転)
08/10:GEO 森店
08/16:GEO 大子町店
08/23:GEO 太田店
08/23:GEO 北赤羽駅前店
08/23:GEO 福岡日佐店
08/30:GEO 鯵ヶ沢店
08/30:GEO 豊田東山店
えらい閉店してると思いきや、実は既存の書店にショップインショップの形で入る「+GEO」業態を含めれば、今年に入って12店舗も新規もしくは移転でオープンもしてるんですよ。
ただ、それらは首都圏や大都市近郊がほとんどで、地方の他にレンタルないよという地域に出店するという動きは皆無。
要するに、上記の閉店店舗でポイントになっているのが「江差(北海道)」「森(北海道)」「大子町(茨城県)」「鯵ヶ沢(青森県)」といったあたりです。
上記の地域の共通点は、「同じ地域にTSUTAYAもなく、この店が閉店したら車を使ったとしても簡単には他のレンタル店に行きようがない」こと。この店の閉店によって地域一帯の人が店舗型レンタルのサービスがほぼ受けられなくなるということです。
GEOがこうなっているということはつまり、「その地域が商圏として成立しなくなった」こととイコールです。
ネットのサービスへの移行および過疎化高齢化も相まってこうなっていると思われますが、ようやくそういう流れがわかりやすく可視化されてきました。
あとはこれがどこまで都市圏に近付いていくかということになりますが、正直今年のこういう状況でネットサービスへの移行は加速したと思いますので、けっこうあっさりいろいろ変わっていくかもしれません。