Dream Wife「So When You Gonna...」のこと

Dream Wife、2年半ぶりの2ndアルバム
1stアルバムは2018年の洋楽の中でも屈指の出来だと思っていたのですが、オルタナなサウンドの中にもどこかUKっぽさというか、もっと言ってしまえばニューウェイヴっぽさを感じていて、その感触はサマソニでライブを観て決定的になります。

観た時に「どう絞り込んでいくのだろうか」という感想を持ったのですが、果たして2ndアルバムは圧倒的にニューウェイヴの方に舵を切ってきました。
1stアルバムのメイン楽曲のように叫び、ギターを歪ませているのはアルバムタイトル曲の1曲のみ。あとは様々なエフェクトと様々なリズム、恐らくオルタナなところから出発した彼女たちが自分なりの様々な「実験」を行った結果のアルバムになっています。

正味、今の世の中どんな音を出したところでそうそう「実験」にはなりえなくなっているのですが、それでも彼女たちの中では間違いなく「実験」なのであろうことはわかります。1970年代末にWireが様々な無茶をやっているのを40年後に自分たちなりのフィールドで行っている感じで、「無垢な実験」という言葉で形容したくなります。

自分は断然こっちの方向性を応援したいです。正味Wire繋がりで言えば、Elasticaのアルバムよりはこっちの方がずっといいです。

自分が一番好きな曲はM-7「Rh Rn」。

リードトラック。1stの空気感を保ってはいる方だけど、この「ギター歪まない」感。