マハラージャンのこと

普段つるんでいるメンツ、会うことは多くないけど比較的濃くSNS上で繋がっている仲間。そういう、自分が絡んでいるいくつかのコミュニティ。
音楽についても絶大な信頼をおいていて、彼ら彼女らが紹介してくれる過去現在の音楽はだいたいどれも面白くって。

そしてたまに、新しいミュージシャンが複数のコミュニティから同時に絶賛される、という事例が発生します。
過去「エレクトロ・ワールド」の頃のPerfume、「レキツ」リリースの頃のレキシ等もそんな感じだったのですが、先週そんな過去と同様に、面識はないはずの2名からほぼ同じタイミングで挙がったのが「マハラージャン」という名前でした。

それならと、とっととiPadのApple Musicで検索して出てきたのは果たして、おもしろいのかおもしろくないのかもよくわからない、どう感想を述べていいのか非常に困るジャケットの2枚のEP。
しかし、先に出た「いいことがしたい」の方から聴き始めると、これはいかん、最高じゃないか。一気に2枚10曲。ポップスとしての「立ち」の抜群さ、そしてアレンジの偏執さは、このようなファンク&ソウル的な音楽的ベースを持つ偉大な先達と肩を並べるレベル、と言いたいくらい。多少言いすぎだけど、でも言いたい。

そして、異質なのはファンク&ソウル的な音楽は概ねラブソングであるというのが筋なのに、ほぼそういうラブ&セックス的な歌詞が皆無だという点。この歌詞は何に一番近いかと考えたのですが、多分カステラとか初期The ピーズあたりの、言いたいことがあるんだかないんだかよくわからない、あそこらへんじゃなかろうか。歌詞を活字で読みたい。

この人は、こんな位置のまま趣味で制作するのではなく、音楽で食っていくべき人間だと思うし、何となればデカい箱で生バンドで歌うべきだと思うので、応援したい。
本人がどう思ってるかはわかんないんだけど。

1st「いいことがしたい」
2nd「ちがう」

で、オリジナル曲以外には、CM曲をシティポップとか風にアレンジしたのをYouTubeにアップしたりしている。この人やっぱ只者ではない。頭おかしい。