今後のオリコンチャートとCDの売り方のこと

さて、緊急事態宣言が全都道府県に出されることになったわけですが。
これに沿って各道府県がどのような要請をかけるのかはまだわかりませんので、世の中のお店がどれくらい閉まるかはわかりません。

大手チェーンのCD店は、先に宣言が出された7都府県に所在する店舗は要請に応じて全て閉めていまして、TSUTAYAも直営の大型店は概ね閉店し、その他の店舗でも1階が書店で2階はCD/DVDの販売・レンタルのように分けやすいお店では2階をクローズしている事例も見かけます。
かつ、予約されたCDを代引きで配送するというような気の利いたサービスを行う店もなく、要するに既に現段階で「日本の人口の半分近くが販売日・フラゲ日に店頭でCDを購入することができない」環境にあります。

正味、今オリコンのCDのみチャートで1位を取るようなミュージシャンの音源は、予約販売に相当に依っているわけですが、予約していても発売日に手にすることができない状況。
ということは、今後オリコンのCDチャートは相当におかしなことになるということです。

最新の週間チャートはぎりぎりフラゲ日が緊急事態宣言の前でしたので、何となく普通なのですが、来週以降のチャートは随分奇妙なことになりそうな気がしています。
発売日になってもそのCDを買いたい人間の相当数が手にする手段を持たないという、前代未聞の状況が発生するわけで。
今週の合算チャートですら、3位以降はCDの売上以上にDL・ストリーミングが侵食している状況ですから。

それに対してサブスクには回らないジャニーズの場合、4/29リリース予定のキンプリの新曲のリリースを1か月後倒ししています。
でも、正味の話をすると、1か月後に普通にCD買える世の中になっているかといえば、懐疑的で。5月6日で世の中何の問題もなくなるかと言ったら、そんなわけないだろと思っていますし、だから5月6月のライブイベントもガンガン中止・延期になっているわけで。
で、5/27になっても世のCD店があんまり自由に動けない状況だった時、ジャニーズはどういう判断をするのか。

本当に、今の状況が今後をいろいろ変えていくと思うのです。
ジャニーズの嵐以外のサブスクおよそ無視継続の姿勢とか、接触イベントを売りにしてアイドルのパッケージを大量に売りさばくビジネスモデルとか。B'zとか。

もう本当に家に閉じこもっているの辛いし勘弁してほしいんですけど、でもこの先どう変わっていくのか、という点については結構興味深く捉えております。