オールドメディア化していくこと

今日、ミュージックステーション見てたら「冬うたランキング」という、いつも通りのよくわからない特集をやっていまして、そのランキングの元がCD売り上げではなく、1994年以降、要するに通信での提供となったことで精緻な値が取れるようになってから以降のカラオケDAMでのその通信回数ということで。

そもそもランクインしているイルカの「なごり雪」は早春の歌だろうとか、平原綾香の「Jupiter」に冬の要素がリリース日以外に何かあるのかとか、「アナ雪」関連は最初のはまだいいとしても、2の方の「Into The Unknown」は、映画は雪かもしれんが楽曲には冬の要素ゼロだぞとか、「冬うた」の定義も随分酷かったのですが、それでも見ていて随分興味深いところはあり。

最も気になったのは25年間ずっとランクインし続けていた石川さゆり「津軽海峡冬景色」が2018年に1位になったり、2006年に1度1位になったレミオロメンの「粉雪」が2016年1位に返り咲いたりした点。
これ要するに、カラオケが老若男女に広く支持される娯楽に君臨した後、徐々に衰え続け、特に若い層からの支持を失っていった、ということを如実に表しているわけで。

CD時代には相当な盤に収録されていた「カラオケVer.」もいつしか「Instrumental」と表記されることが当たり前になり、配信・ストリーミングになった今や、もう「Instrumental」がないものが大半。
カラオケはまだ一部には楽しまれていることは間違いないのですが、CDと同様に「オールドメディア」と化していきつつあるのだなあ、という気分に。

そのCDは今週のフラゲ日のオリコンCDデイリーランキング。各曲について評価するつもりは全くありませんが、もうCDチャートはここまで「国民的ヒット」的なところから離れているものですよ、ということは理解していただけるかと思います。

そろそろ数値的にも、熱心なファンが3桁程度でも、戦略と熱意をもって臨んで「積む」ことができれば、フラゲ日のデイリー1位は可能になっていると言っていいと思います。
あとは、そういう状況に置かれた「ゲーム」に誰がいつまで参加し続けるのか、ということなのですが、その参加者の数が今後どのくらい維持されるのか、ということと、今後日本のパッケージのマーケットがいつまで存続できるのか、ということはおよそ比例するのであろうなあ、と。

CD好きですけど、さすがにもう無理しなくていいかな、と思い始めました。