Metronomy@恵比寿リキッドルームのライブのこと

昨晩はMetronomy@恵比寿リキッドルーム。

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Hot Chip、!!!と、バンドなんだけど少なくとも音源については普通のバンドっぽくない感じのバンドのライブを立て続けに観たことになるわけですが、もう各バンドとも全然違う。
高性能人力ダンスミュージックマシーンと化すHot Chip、ルーズさすら伴うマッドチェスターな空気感を醸す!!!、そしてMetronomyもまた独特で。

最初は正直どうなるかと思ったのよ。だってぱっと演奏聴いて「うまいか下手か」で言えば「下手」な方に分類されることがわかるんですもの。いや、いい曲多いし楽しいのは間違いない。でも音源以上の何かがあるかっつったらいまいち感じられなくて。
でも、インストチューン、「Boy Racer」「Lying Low」があからさまにクラフトワーク的に演奏されたあたりから具合がよくなってくる。
いろんな音楽が好きで、それらを絞り込まないまま自分の懐に取り込みまくる感じの音作りをしているバンドなわけですが、それなりに自分の音として時に内省的に聴こえるほど作り込んでいる音源とは違って、ライブのこの演奏は、そんな元ネタを敢えて丸わかり状態でぶちかましてくるのです。

The Cureっぽいの、Princeっぽいの、PixiesとNirvanaの合いの子っぽいの、よくわかんないけど間違いなく80年代エレポップっぽいの。ルーツ垂れ流し状態。演奏は下手だ。でも、ここまで「俺らいろんな音楽大好きで演奏するのも大好きです!」をあからさまにされたら、もう笑っちゃうしかないし、一緒に「俺も大好きだ!」っていう気持ちになるしかなく、結果として「滅茶苦茶楽しい」。

こういう「いいライブ」もあるのだという発見。やっぱ生で観なきゃわからないことがたくさんある。
正直、週5でライブ観てお酒飲んで帰る生活が理想なのですが、そうするとお金は無くなるので働かなくてはいけないし、働いているとライブに行けないときもある。誰かお金くれよ。ください。