日曜に渋谷パルコ見に行ってきたんですよ。
WAVEは、「え、これだけ?」と思ってしまうレベル、駄菓子屋以下の床面積で、LPレコードサイズのパッケージに収められたTシャツ数種、パーカー数種、ソックス、トートバッグ、USBメモリ、あとはTシャツの合間に70-80年代の電子音楽系の中古レコードが十数枚。あと店の外壁に「WAVE」のロゴが入った缶コーヒーの自販機。本当にそれだけ。
正直、これで儲けるという感じは一切なく、何らかのコンセプトを宣言するための場所、とは思うのですが、じゃあそのコンセプトって何よと問われても正直わからない。はっきり言ってしまえば「何をしたいのかビタイチわからない」。
ユニオンレコードはB1階の食堂街の中に何故かあって、それなりの品揃えではありますが、床面積としては新宿のユニオンレコードの1フロアよりも狭いくらい。
岩盤もB1階だし、7階のレストラン街に何故かアパレルの店が入っていたり、逆にアパレルメインの4階にタイ料理店が入っていたり、いろんなカテゴリを敢えてミックスしに行っているような店舗の配置。
渋谷駅のそばに11/1にオープンしたスクランブルスクエアが良くも悪くも「従来通り」の商業ビルなのと比較すると、何らかの意図は非常に感じるのですが、その意図がどういうものであるかはまだわからない。
書店も新譜CD店も入らなかったこのパルコですが、かつてはシャワー効果の役割を担っていたそれら書店や新譜CD店の代わりに入ったのが6階のNintendo TOKYO、ポケモンセンター、刀剣乱舞万屋本舗、CAPCOM STORE等の店舗群だというのは非常にわかりやすい。結局今はそういう時代だということです。
元々デジタルなコンテンツを展開した結果としてのリアルな商品を販売するショップ群ということになりますが、考えてみればアナログレコードを販売するショップも、音楽=データである世代からすれば、同じカテゴリなんですよね。ピカチュウのぬいぐるみは、ザ・ビートルズのLP盤と同じ価値として認識されるのです。
いや、これってすごくないですか。LPが普通時代から生きてきたおっさんにはこういうの面白くてたまらない。
で、そういうふうにいろいろ考えても、WAVEの意義はわからない。何ぞそれ。