HOT CHIP@赤坂BLITZのライブのこと

本日は、雨風いよいよ強まってくる中を赤坂へ。

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HOT CHIPを前に観たのは2012年のHostess Club Weekender。未だに覚えているというか、「ブチ上がった」という意味では今でも人生で3本の指に入るすごいライブでした。
彼らは音源を聴く限りでは正直、こじんまりとしたダンスポップです。どんなもんか、くらいの気持ちで観始めて速攻でものすごくいい意味で裏切られる。サポート2名を入れて合計7名が楽器とっかえひっかえ極上のグルーヴをぶちかます。何だよこれ。音源これじゃただのライブ前のデモテープ状態じゃねえか。

音源だけ聴いていれば一番近いのは、今日も幕前にかかっていたTalk Talkとかの80年代シンセ系バンドなんですよ。シンセの音色とかモロにそれっぽい時もある。ただそこに90年代以降のテクノとかブラックミュージックとかを潤沢に摂取させた結果、どう聴いても彼らとしか言えない謎のオリジナリティを獲得し、さらに音源が普通の人間だとすれば、ライブになると身長3メートル、握力500kgwみたいな怪物と化すのです。

今回は初のワンマンっていうんですから、そりゃ行きます。そしてまた、最初から最後まで踊らされっぱなしの上がりっぱなし。ニューアルバムのツアーですから新曲多めですが、およそアレンジそのものは音源とさして変わらないのにもうすごい。いろんなものなぎ倒すがごとく。みんな大好き1stアルバムの「Boy From School」はまた前に観た時とは違うアレンジになってるし、そして今年のワールドツアーからラインナップに加わったBeastie Boysの「Sabotage」のカバー。
もう楽しすぎて笑うしかない。

今回の東京大阪の単独ライブは正直、朝霧JAM招聘のおまけみたいなものだと思うので、今回中止になった朝霧JAM組の皆様には大変申し訳ないのですが、何とかして彼らを一度でも生で観ていただきたいと心から思う者です。
ただ、メンバーのファッション含めたルックスは本当によくない。もう少し何とかした方がいいと思うのだけど、ライブ観たら何も言えねえ。