海外ミュージシャンが来日したりしなかったりすること

何か今年は、若い頃に聴いていたあたりのミュージシャンが来日するよというニュースがやたらと飛び込んできがちだなあ、と思うのです。
とりあえず見繕って眺めてみます。今年来日したもしくは予定の80-90年代に活躍したミュージシャン、バンドの一覧。
「○年ぶり」はフェスや企画を除く単独公演でカウント、チケット価格は一番多い価格帯で。

2019/01 The Offspring 豊洲PIT等 6年ぶり \9,800
2019/01 Slash STUDIO COAST等 4年ぶり \8,000
2019/01 Starmarket 新代田FEVER等 17年ぶり \3,800
2019/01 Bobby Caldwell Billbord Live 5ヶ月ぶり \12,500
2019/02 Teenage Fanclub Zepp DiverCity等 1年ぶり \7,800
2019/02 Eddi Reader 渋谷QUATTRO等 2年ぶり \7,500
2019/02 NICKELBACK 日本武道館等 4年ぶり \12,000
2019/02 Janet Jackson 日本武道館 3年ぶり \18,000
2019/02 Julia Fordham Billbord Live 1年ぶり \8,900
2019/02 Jon Spencer LIQUIDROOM等 4年ぶり \6,500
2019/03 …And You Will Know Us by The Trail of Dead 渋谷QUATTRO等 7年ぶり \6,500
2019/03 Paul Draper O-nest \5,500
2019/03 Mineral 新代田FEVER等 4年ぶり \4,800
2019/03 Sheena Easton Billbord Live 4年ぶり \8,900
2019/04 Pet Shop Boys 日本武道館 19年ぶり \12,000
2019/04 The Primitives SPACE ODD 4年ぶり \6,900
2019/04 Sarah Brightman 横浜アリーナ等 3年ぶり \16,000
2019/04 Meshell Ndegeocello Billbord Live 2年ぶり \8,900
2019/04 J Mascis 渋谷WWW X等 \6,500
2019/04 Kraftwerk オーチャードホール 6年ぶり \13,000
2019/04 DESCENDENTS O-EAST等 7年ぶり \6,500
2019/04 Europe CLUB CITTA' 9年ぶり \9,500
2019/05 Christopher Cross Billbord Live等 1年ぶり \10,800
2019/05 Bozz Scaggs オーチャードホール等 4年ぶり \13,000
2019/05 Noel Gallagher's High Flying Birds 幕張メッセイベントホール等 4年ぶり \12,000
2019/05 The Jesus And Mary Chain STUDIO COAST等 3年ぶり \8,000
2019/05 Matt Bianco BLUE NOTE 2年ぶり \8,500
2019/05 Buck-O-Nine ACB HALL \3,000
2019/05 Fishbone LIQUIDROOM 6年ぶり \7,000
2019/05 Alcatrazz O-EAST等 2年ぶり \8,500
2019/06 Impellitteri 豊洲PIT等 4年ぶり \8,000
2019/06 Basement Jaxx ストリームホール 4年ぶり \9,900
2019/06 Thunder CLUB CITTA' 1年ぶり \9,000
2019/06 Mike Joyce 新宿MARZ \5,800
2019/06 Boyzone 豊洲PIT \15,800
2019/06 THE WiLDHEARTS O-EAST等 1年ぶり \7,800
2019/07 Corey Hart / Paul Young オーチャードホール等 31/29年ぶり \12,500
2019/07 The Wedding Present o-nest等 1年ぶり \5,800
2019/07 Jah Wobble 新宿MARZ \7,800
2019/07 Owen 西永福JAM等 6年ぶり \4,000
2019/07 Glen Matlock 六本木VARIT等 2年ぶり \3,500
2019/07 Howard Jones Billbord Live 2年ぶり \8,900
2019/08 T.S.O.L./ LUICIDAL ACB HALL 初/初 \6,800
2019/08 The Brand New Heavies BLUE NOTE 1年ぶり \8,500
2019/08 Bobby Caldwell Billbord Live 7ヶ月ぶり \12,500
2019/09 Lisa Loeb Billbord Live 5年ぶり \8,900
2019/09 Swervedriver 渋谷WOMB等 4年ぶり \6,800
2019/09 GBH ANTIKNOCK 9年ぶり \4,000
2019/09 Manic Streer Preachers Zepp DiverCity等 3年ぶり \9,500
2019/10 Velvet Crush 渋谷QUATTRO等 15年ぶり \7,800
2019/10 Night Ranger 人見記念講堂 2年ぶり \9,500
2019/10 Sting 幕張メッセ等 2年ぶり \18,000
2019/10 Cyndi Lauper オーチャードホール等 4年ぶり \16,000
2019/10 Hothouse Flowers 渋谷QUATTRO 1年ぶり \5,800
2019/10 Backstreet Boys さいたまSA 6年ぶり \12,000
2019/10 Buckcherry LIQUIDROOM等 3年ぶり \6,800
2019/10 SWV Billbord Live 3年ぶり \10,000
2019/10 Cast SPACE ODD 22年ぶり \7,000
2019/10 Gang Of Four 代官山UNIT等 7年ぶり \7,000
2019/11 Black Flag CLUB SEATA等 \6,800
2019/11 The Stranglers O-WEST等 27年ぶり \9,500
2019/11 Ride EX THEATER 2年ぶり \8,000
2019/11 Anvil Club SEATA等 3年ぶり \8,000
2019/11 The Monochrome Set 新宿MARZ等 3年ぶり \7,200
2019/11 Dave Stewart & Barbara Gaskin 月見ル君想フ 1年ぶり \15,000
2019/11 Masters At Work ageHa 1年ぶり \5,500
2019/11 Superchunk O-WEST等 8年ぶり \5,500
2019/11 Lightning Seeds Billbord Live \8,400
2019/11 The Melvins duo MUSIC EXCHANGE等 8年ぶり \7,000
2019/11 Stephen Malkmus ストリームホール \6,500
2019/12 Paul Gilbert 新宿ReNY等 3年ぶり \8,500
2019/12 Cutting Crew O-nest 32年ぶり \6,800
2019/12 U2 さいたまSA 13年ぶり \19,800

多いわ、この数。去年以前と比較したわけではないのですが、今年は何かあるたび新たな情報が入ってきては迷う、というのがすごく多い印象。
中にはむやみやたらに来日しがちなのもいたりしますが。Bobby Caldwellなんか本当は北千住あたりに住んでて日比谷線で六本木来てるんちゃうかと疑うレベル。

この中で私が既に参加したのがPet Shop BoysとThe Wedding Present、チケット確保済がU2、行く方向で検討中なのがLightning Seeds、諦めたのがMineralとジザメリ、いまだに迷っているのがSwervedriver、The Stranglers、The Monochrome Set、U2のチケットを押さえたがためにこれ以上この価格帯は無理だと断念したのがStingとCyndi Lauperです。
正味この数があると経済的&仕事の隙ついて定時で逃げ出すのにも限界があり、厳選せざるを得なくなります。

問題は主にその「経済的」なところ。つまり有名どころのチケット代の高騰。U2は何とかチケット確保しましたが、それと共に歯を食いしばって19,800円+手数料等を拠出したわけです。
海外ミュージシャンの場合、もう当然のようにCD等の音源の売り上げをメインにご飯を食べることは諦めて、興行に稼ぎのメインの軸足を移しているわけで、この来日ラッシュもそういうことではないかとは思います。

じゃあこのメジャーどころのミュージシャンのこの価格は何だと考えたところ、いよいよ80年代の人たちもストーンズとかポール・マッカートニー級の「大御所」価格化してきたということではあるのですが、何かよく言われている「欧米等海外に比べて日本の給料の上昇率が異常に低い」という世界経済の中での日本のアレが多分に影響しているのではないかと思います。
サラリーマンではあるもののおよそプラプラ生きていて、遊ぶ金欲しさに働いていると言っても過言ではない私でもキツい。
家族を養っている御仁なんかは特に行きたくてもいけない感じではないかと思います。申し訳ない。

Stingの10月の来日公演、間違いなくThe Police時代からのベストヒット祭りになるのですが何か思ったようにチケットはけていないようで、ネットで何か見るたびにすごい勢いでバナー出てくるのですが、これツアーの発表とチケットの販売開始がU2より先だったら、もう少しええ感じではなかったのではないかとも、思ったり思わなかったり。

そして、チケットが多少高くても主催と折り合いがついて来てくれるのならまだいいのですが、折り合いがつかずにワールドツアーから日本飛ばされたりもしているんじゃねえの、と思うのがMetallicaが2016年のアルバムリリースに伴って2017年から開始して現在も開催中のワールドツアー。
2017年にアジアツアーしていますが開催地はソウル、上海、北京、香港、シンガポール。2019年秋にはオセアニアツアーがありますが、今のところそのついでに日本に寄りますという話はなし。これやっぱりそういうことなんじゃないの、と思うわけです。メタリカだし。

とりあえずできるだけ飛ばさずに日本に来てほしいものです。来日公演で観たいのに限って東阪のみ公演で飛ばされがちだった、かつての名古屋圏の住民はそう思います。