ロッキンオンの声優オーディションのこと

ロッキング・オン社、遂にアニメ制作および声優のマネージメント業に進出。

ロッキング・オンが手がける音楽アニメプロジェクト始動!

フェス事業を始めたときにはどうなるかと思いましたが、それ以降他のフェスの制作まで請け負うまでになりましたし、今回のこっちも相当にいろいろ仕込んでの業務開始ということでしょう。

ロッキンオン誌については、まだ「ジャパン」が分かれて創刊される前の時点で「広告を出したらレビューでよく書く」方針は見受けられましたし、正味「ジャパン」はそうやって回り始めたビジネスモデルを全面的に展開する形で立ち上がったものだと考えています。
もちろんビジネスですから何の問題もないですし、嫌なら買わなきゃいいだけです。フェスも立ち上げ当初はいろいろ言われていたように記憶していますし、JAPAN JAMとか最初は大失敗のそれ以降の方針変更や場所の流転を繰り返して、それでも諦めずにようやくここ数年でおよそ普通のフェスとして落ち着いた感じに持って行ったり、結果オーライです。

今回のこれも当然やるからには本気でしょうし、どうなるかわかりませんから、ただクサすのはやめようと思います。クサしたくてたまらないけど。
とりあえず声優なのに顔写真・全身写真必須という時点で、タレントとしても売るつもり満々というか今の女性声優のアイドル化の男子版か、「快感フレーズ」のアニメ化に際して実際にデビューしたバンドΛuciferっぽい感じの展開をやりたいんじゃないか的な想像をしてしまいますし、課題セリフのものすごい「ロッキンオン」臭はむしろブレてなくて好感持てますし。

一点気になったのはBのセリフ。サラリーマンのサラリーマン的な仕事を貶すタイプのこういうの、久々に見た気がします。
もしこのアニメをきちんとビジネスにしていくとすれば、想定される顧客の相当部分はそういうサラリーマンであるということを考えたら普通はできませんし、実際最近のJ-POPの歌詞でもこういうのはもうほとんど見られなくなっているのですが、敢えて今それをやるのが「ロック」ってことなんでしょうか。

私がロッキンオン買わなくなった要因は、「ジャパン」ではなく1989年、The Stone Rosesが初めてロッキンオン誌に載った輸入盤レビュー。「She Bangs The Drums」を聴いて仲間うちで「とんでもないのが出てきた」と盛り上がっていたところに、そのレビューの人は彼らの1stアルバムを「The Byrds等の60'sリバイバル」という観点でしか聴けておらず、心底がっかりしたことです。
まあその数か月後、「ロックの未来」とかそんな感じで、カラーページで特集組んでたんですけどね。そういうところもとてもロッキンオン。