バンド名・グループ名を付けること改名すること

昔から数多のバンドやグループが生まれています。音楽だけでなくお笑いのコンビ名もそうですが、その大半は己を表す名前を付けるわけです。しかしその中には「それってどうなの」と思わざるを得ないも名前もあります。
そう思うものの中でも特に「既存の固有名詞や登録商標をそのまま付けてしまう例」と「あまりにも一般的すぎる名詞をそのまま付けてしまう例」については非常に疑問に思ってしまうのです。


前者の例では2年ほど前、こんな悲しい出来事がありました。
ザ・プーチンズが改名

これは、その改名前のバンド名を付けてパブリックで活動しようと思った理由がそもそもわからない。よりによって世界でも有数の怖い人の名前ですよ。俺こんなバンド名付ける勇気ないよ。そして案の定こうなってしまったという。というか、変えてそれでOKになって今も活動できていること自体がラッキーでしかありません。
[Champagne]が[ALEXANDROS] に改名した事例、乙女フラペチーノがおとといフライデーに改名した事例はいずれも商標に引っかかったものでしたが、この場合命名時にそれが商標だと知らなかったものなので、仕方がないのかもしれません。
しかしこのような名前は、ある程度の層に認知された時点でほぼ確実にこういう事態に巻き込まれます。それは人名であれば先方の活動諸々にも影響を及ぼしかねませんし、商標であればその名前を使用してのビジネスになってしまうので当然です。なので、わかっていてこのような名前を付けて世に出ようということは「売れる」「人気者になる」という将来を全く想定していない、志の低い行動であると言ってしまっても過言ではないのです。

この事例で今も元々の名前のままメジャーで活動できているのはお笑いの「ザブングル」くらいしか思いつかないのですが、彼らの場合はメジャーになる前に本人かスタッフが手土産持って上井草に挨拶に行ったものと思われます。とか言って今の彼らは大変そうで残念です。


後者の例ではこういうことがありました。
つぼみが「つぼみ大革命」に改名、4thシングルにzopp参加を発表

これも改名やむを得ない。「つぼみ」としての活動開始は2010年と早いのですが、ここ数年活動が活発化してきたこともあり、そのために改名したものと思われます。が、これもそもそも何で結成時にこのグループ名でいいと思ったのかがわからない。
2010年といえばもうネットも当たり前。それで「つぼみ」で検索して、一般名詞としてのそれや永世名誉処女的な女優の方を差し置いて、上位に入ることができるとなぜ思えたのかわからない。
今の世の中、検索して出てこないというのは相当に致命的な事態だと思うわけです。この人たちのことを知りたいと思ってくれる世の人がいたとしても、その人たちにリーチしてもらえないということですから。
2017年にデビューした「eyes」というアイドルグループがこの5月に解散したのには、いろいろな理由があるでしょうが、もっとユニークな文字列のグループ名であったらもう少し何とかなっていたかもしれないと思ったり思わなかったり。

こういう名前の検索しやすさで断トツなのはやはりハロプロの各グループ名。およそ完璧なレベルでユニークな文字列。スターダストのグループ名も相当ですが、ハロプロ後追い型で意識してそうしているような気がするのです。
ハロプロはインターネットが広く普及する前からそうですし、もし検索とかネットとか気にしてそうしていたとするなら、初期のアルバムにある丸付き数字付きのタイトルは文字化け等もあり得るので付けることは避けるでしょうから、ハロプロのあのグループ名の数々きっと完全に天然なんですよ。すげえよなハロプロ。

あと、最初に「その大半は己を表す名前を付ける」と、全部付けると断言しなかったのは、声優になる前の平野綾が所属していたアイドルグループが結局CDデビュー後1か月間本当に「ユニット名未定」だったことがあるからです。