2019年VIVA LA ROCKのこと

5月3日から5日まで、VIVA LA ROCKに行ってまいりました。
今年は6日までの4日間開催だったんですが、諸々ありまして全日通せずでしたが、3日間はかなりみっちり見てきました。

各々の感想はTwitterで書いてますが、もういいのわかってるのはいいんだ。各日で初見で心動かされた奴を。

1日目はBRADIO。知り合いから「最高に頭悪くて最高だから絶対観ろ」ときつく言われたので観たら本当に最高に頭悪くて最高でした。
ファンクを志すバンドは他にもいますが、圧倒的に他と比較して「楽しかったら何でもいい」的な色が濃厚、徹頭徹尾のパーティー・バンド。ですが、いろんな覚悟のうえでそこまで極めようとしていることも何となくわかる。愛をもって「馬鹿野郎ども」と呼びたくなります。

2日目はOfficial髭男dism。昔からふざけたバンド名のバンドを舐めたらいかんという経験則はあったのですが、彼らもやはり。
深夜のテレビで「Stand by you」をやってるのを見たのですが、見終わった途端に脳内でリピート再生が始まるレベルのメロディの強度。で、それだけの接触でライブ観てみたら、何てことない持ち曲のおよそがそのレベルのメロディ強度。化け物かよ。ライブも本当にこなれていてすごく気持ちよく観られるし、ワンマン観たいと思ったら、次は日本武道館でしかも見切れ席しか残っていないという状況。
やっぱり気が付かないうちにそのレベルに行ってる。アンテナ頑張ろう。

3日目はteto。2日目終わった後、友達と飲んだのですが、その時初めて会った友達の友達に勧められたので観た。
間違いなくメロディは立っているし、バックの演奏はしっかりしてるし、でもフロントの小池くんがもういろいろと。がなるように歌ってみたり、無計画に照明バトンにぶら下がって曲がったの何だのと騒ぐし、愚痴にもならないような取り留めのないMCを延々続けるし、後先考えずに客席に飛び込んでいくし、それで歌うのはどうしようもない人間のこと。
そんなん絶対に嫌いになれるわけないじゃないですか。「いい曲」すっ飛ばして「愛すべきバンド」になっちゃうヤツです。


バンド単位ではなく一瞬で最高だったのは、UVERworldがホルモンの「恋のメガラバ」を完コピした瞬間。UVERworldは所謂フェス系のバンドとは異なるところで大きくなっていったバンドなため、ファン層も多分に異なっていますが、昨年初出演した時に思いの外盛り上がり、今年はその盛り上がりを前提にしたセットリストを組んできたということはその前からわかっていたのですが、MCで「ホルモンの2号店のオーディションに応募したけど落ちた」という、2011年サマソニにホルモンが出演した時にナヲが放った「今日は少女時代のオーディションを受けに来た。書類は通った。」というMCに匹敵する戯言を言い出したかと思ったら、いきなり始めた。
UVERworldを特に聴いてないまま座席に座っていた人間含めてその空間にいた大部分が反応したというか、あれくらい会場がひとつになった瞬間、他に知らない。
そしていきなりステージにナヲとダイスケはんが登場し煽る。
「孤高」的な感のあったUVERworldと、ホルモン等のラウド系バンドの「壁」が取り払われた瞬間を見ました。本当にいいものを見ました。


で、今年からステージ構成が大幅に変更され、スタジアム最大モードにしてひとつの大きな空間に2つのステージが併存する形に。これによって一番小さなステージへの導線も格段に改善され、滅茶苦茶移動が楽になりました。本当にすばらしいのですが、それによって一点だけものすごく気になったことが。

「ひとつの大きな空間に2つのステージが併存する」ことで、その2つのステージで同時にライブを進行させることはできなくなり、交互に演奏する形になりました。それで片方が演奏している間にもう片方のステージはセットの入れ替えをし、サウンドチェックを行うわけですが、そこで、時折「本番演奏中にサウンドチェックの音が被ってウザい」という事態が発生。
日を追うにつれて気になることは減っていったので、リアルタイムで改善していたのかもしれませんが、初日は本当に酷かった。Nulbarichなんか音と音の間も含めての演奏なのに、本番中に次のバンドのサウンドチェックでギターをストロークしているのがすごい勢いで聞こえてきて「これ嫌がらせかな」と思うレベルで。

多分来年は改善されていると思います。改善していて。