Pet Shop Boys@日本武道館のライブのこと

4月1日はPet Shop Boys来日公演@日本武道館。
お前何でそんな新年度初日にライブぶち込んでくるねんと思いつつ、サマソニで観たきり、単独来日は19年ぶりですから、相当無理してでも行く。

というか、日本武道館の4月上旬はだいたい大学の入学式に占拠されるのに、何で興行で押さえられたのか正直意味がわかりません。

04/01:Pet Shop Boysライブ
04/02:東京電機大学入学式
04/03:法政大学入学式
04/04:帝京大学入学式
04/05:専修大学入学式
04/06:東洋大学入学式
04/07:明治大学入学式
04/08:日本大学入学式
04/09:東京理科大学入学式
04/10:John Mayerライブ
04/11:John Mayerライブ
04/12:東京大学入学式
04/13:Eric Claptonライブ
04/14:
04/15:Eric Claptonライブ
04/16:
04/17:Eric Claptonライブ
04/18:Eric Claptonライブ
04/19:浜田麻里ライブ
04/20:Eric Claptonライブ

ライブの主催は全部ウドー。無理しっぱなしです。と思ったら2016年にも4月1日にTedeschi Trucks Band、入学式ラッシュの後はクラプトンという、ほぼ同じことをしていました。
でも今年、入学式よりもおかしな位置にいるのが浜田麻里だと思います。


で、Pet Shop Boys。
一応最新作「SUPER」のワールドツアーの一環ということなのですが、それ2016年のアルバムであってワールドツアーとしても一旦2017年には落ち着いたはずで、正味今回何かよくわからん位置付けではあるのですが、シンガポール・香港・東京・大阪のアジアツアーとして。

で、一応最初は「SUPER」の曲から始まるのですが、2曲目でいきなり「Oppotunities」が来たことでおよその構成が想像できました。
だいたいその想像通り、新しめの曲をやっては過去のヒット曲やって、みたいな感じで進み、結果としては先にリリースされたライブアルバム「Inner Sanctum」に近い構成でした。まあ、そのツアーの一環ですから。相当に映像や演出は凝っていましたので、あんまり差し替えることもできんでしょうし。

それでも35年のキャリアで彼らが我々に見せてきた、歌えるPet Shop Boys、踊れるPet Shop Boys、聴かせるPet Shop Boys、泣けるPet Shop Boys、考えさせられるPet Shop Boys、様々な側面を1時間半強の中にここまで凝縮してくるわけですから、やっぱ生半可なショーじゃありません。円熟や枯れた味わいなどクソほどもないパッキパキの現役感。圧倒的にやられたうえで終わりました。
「Go West」の「もうこれで本編終わるわ」感がハンパないこと、そしてアンコール最終曲としてその「アげ」力が「Go West」に匹敵するのは「Always On My Mind」だな、ということもよくわかりました。

終演後、仲間7人でもって中華屋でギューギューに詰めて行われた勝手反省会ではやはり当然のように「Suburbia」やってねえ、「Rent」聴きたかった、「It's Alright」はどうした、みたいな話になり、そのキャリアのエゲツなさを改めて思い知った次第です。

でも死ぬまでに彼らにもう一度演ってほしいのは、そしてそれを聴きたいのは、1994年のワールドツアーのうち5会場でのみプレイしたBlurの「Girls And Boys」のカバーです。
1995年にリリースされたシングル「Paninaro '95」のカップリングと、B面集「Alternative」の日本盤ボーナストラックとしてそのライブ音源がリリースされているのですが、それはそれは頭がおかしく素敵なヴァージョンです。
というか、Pet Shop Boysは誰かの曲をカバーする際には、まあ実際「Go West」も「Always On My Mind」もそうですし、だいたい親の仇のように扱っていてどれも大変に楽しいのでお勧めです。

こういうのも。