謎のメンバーがいるバンド・グループのこと(2)

先日「謎のメンバーがいるバンド・グループ」のネタをやったら予想をはるかに超えて見ていただけて、いろいろと「この人も」というレスをいただきまして、随時追記していったのですが、せっかくなので映像探してきてがっつり再度。

グループ魂
港カヲル(永遠の46歳)、バイト君(大道具)の2名。そもそも港カヲルという存在自体、ジェームス小野田のオマージュ的なところがありますので、もうこれは入れるしかないと思いましたが、正味コントグループでもありますので、なかなか位置付けとしては難しいかもしれません。

Galliano
昨日あんまり面白かったので追記で動画まで貼ったのですが改めて。
元Style CouncilのMick Talbotも参加したアシッドジャズ系のバンドですが、パート名「The Vibe Controller」のメンバーMichael Snaithが、口上で呼び出されて飛び出てきて、でも結局概ねうろうろするだけという、「歌いもしないジェームス小野田」状態で最高です。

Frankie Goes To Hollywood
彼らの2ndアルバムのジャケットにメンバーの各担当パートがアイコン化されていて、例えばメインヴォーカルのHolly Johnsonの場合はマイク柄なのですが、彼と同じくパートとしては「Vocals」とされているPaul Rutherfordのアイコンは足跡。

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つまりダンス要員ぽい感じで記されているのですが、実際見てみても特に踊るのが達者には見えません。
彼らの場合、楽器隊もがっつり弾けているかは甚だ怪しくというか、この映像観る限りまともに弾いちゃいないので、これどこまでが「謎メンバー」なのかの線引き難しい。

Secret Goldfish
90年代に一部の層に熱狂的に受けていた大阪出身のバンド。当時UKで受けていたマンチェスター的なところとシューゲイザー的なところのいいとこ取りをしたような感じの音でしたが、メンバーの一人、近藤進太郎のパート名は「Dance」、でも彼も特に踊るのが達者な感じではなく、というかそういうUKノリでしたので、Bezみたいなメンバーということでいたのではないかと思います。
が、1992年に本拠地を東京に移す際に脱退しました。

Have a Nice Day!
パフォーマーの内藤さん。完全にBezというか、実際現在唯一のオリジナル・メンバー浅見北斗も「Bezのような存在」と公言していたのですが、けっこう壮絶な対立もあったらしく、2016年脱退。

野獣のリリアン
音源一般流通してないバンドですけど、何回かライブは観ているので。ただでさえメインヴォーカルが3人、ギターが3人いる渋滞状態にもかかわらず、歌っている時間より座っている時間の方が長い飯田和敏さんと、着ぐるみのため空間の容積を占拠するさゆキャンディもいて、もう全体的にトゥーマッチでいろいろおかしいバンド。

ぴんから兄弟
はてブのコメントに「ぴんから兄弟の宮五郎」という文字列見たとき爆笑しました。そうだ。そうだけどそこ触っていいのだろうか。でも映像見てその絶妙な「弾いてなさ」はこれやっぱり見ていただいた方がいいだろうと思いました。TM NETWORKの木根さんを越える弾いてなさと存在感。実際ベースは弾けてもギターは弾けないそうです。じゃあ何でそれ持ってそこに立っているんだ。最高だ。

2回やってみた結論としては「意外にいるな」ということと、「謎っぷりも人それぞれだな」ということ。ポピュラーミュージックに決まりなんてないんですから。みんな違ってみんないい。