BTS(防弾少年団)、日本9枚目のシングルは秋元 康作詞曲含むトリプルA面
K-POP界隈は、一時落ち込んだが故にファン層もある程度の世代交代が進み、男はBTS、女はTWICEという新たなトップが確立して、それに続こうという新グループも続々日本デビュー。
正味、なかなか新陳代謝できないでいるV系やアイドル界隈よりは健康な感じではあります。
K-POPは本当に売れてるのかと訝しむ声もまだ一部にはあるようですが、それはそこ、以前から申し上げている「国民的ヒット構造的にヒットが出にくい仕組み」のため、どれだけ売れたところでK-POPに興味のないところには見えなくなっているからで。
ある程度アイドル界隈を知っているならまねきケチャが武道館でライブを行うことも知っていますが、アイドル界隈に全く興味がない人がどれだけ彼女たちの存在を知っているのか。
ある程度「歌ってみた」界隈を知っているなら浦島坂田船が既に武道館でライブを行ったことも知っていますが、「歌ってみた」界隈に全く興味がない人がどれだけ彼らの存在を知っているのか。
それと同じ話。かつK-POP界隈についてはネガな印象を持っている人も少なくない結果、その「知っている」と「知らない」の差が他のジャンル以上に激しくもなるわけです。
で、BTS。
アメリカであそこまで売れてしまえば、もう日本なんぞ相手にせんだろうと思っていたのですが、以前よりペースは落ちたものの、まだきちんと日本語の楽曲をリリースしてきます。
過去事例で言えば、少女時代は日本で売れた後アメリカを目指しましたが、その際日本での事業をほぼ撤収する形でその分アメリカに資源を全力投入し、そしてコケたため、日本に戻ってきた時の出戻り感がハンパなく、撤収前ほどの人気を再び得ることはできなかったわけで。戻ってきた時にはK-POPブームが落ち着いてしまっていたことも大きいですが。
そこらへんBTSはぬかりなく、きっちりと拠点として日本もマークし続ける戦法。ワールドツアーの日本分だけで4大ドーム9公演回せるわけですから、その収益をベースにしてアメリカの地盤をより一層固め、それ以外の地域に打って出るための施策を打つというのは普通に正しいと思います。
今回の記事ですごく気になるのは、秋本康作詞という「企画」が立ち上がったのは全米ブレイク前か後かということ。
別にそれがわかったらすごいことになるかといえば全然ならないのですが、「前」であれば、秋本康の起用がここまで「消化試合」に見えるということはそうそうないので大変に面白いし、「後」であれば、それはもう秋元スタッフサイドからの起案であろうなあと想像できるし、私が楽しいので。
しかし秋元氏、炎上した例のガールズバンド企画といい、世の中がどっちに動いたとしても、プレイヤーがどれだけ死んだところで自分は絶対死なないポジショニングすげえな。