最近のアイドルグループの解散のこと(2)

前回、メジャー事務所所属のアイドルグループ解散しがちということを書いた途端に、ベボガ!とバニビも追加。

02/24 アイドルネッサンス(SMA)
03/24 La PomPon(Being)
03/31 GEM(エイベックス)
07/31 Cheeky Parade(エイベックス)
09/22 PASSPO☆(プラチナム)
09/23 ベボガ!(ディアステージ)New!
09/24 ベイビーレイズJAPAN(レプロ)
10/07 バニラビーンズ(フラワーレーベル)New!

今回の2組含め、上記グループは概ね、前に「現役女性アイドルグループの有料単独公演の最大キャパ」の時に言った「過去には4桁キャパの箱でのワンマンを開催できるだけの勢いがあったがその後むしろ動員を相当に減らして心が折れた」パターンであると言えます。
バニビは最大で恵比寿リキッドルーム(1,000程度)。それが最近では300程度の箱でも埋められず、解散イベントでもReNY(800)。
ベボガは川崎CLUB CITTA'(1,200程度)。セカンド・ワンマンでこの箱で、それ以降伸び切れずに途中では600程度の箱になっていて、解散ライブでも結局また川崎CLUB CITTA'。

バニビの場合は事務所は大手ではないのですが、一時メジャーに上がった際エイベックスに「何枚売れなければ即解散」みたいな糞みたいなプロモーションで散々翻弄されていたりしたので、仲間に入れよう。
正直言えばよくぞここまで続いたという感想の方が大きいですが、特に後期は純粋にアイドルとしてと言うよりは、アイドルがたくさん集まったときに異様に場を仕切れる「タレント」的な資質にニーズがあった2人なので、バニラビーンズとしては解散しても、どっかの企画ライブに行ったらMCとして会えそうな気もする。

ベボガ!は4年の間に3回事務所が変わったり見た目以上にいろいろ大変だったのですが、ディアステージに移籍以降は比較的順風に見えたので結構意外。
ただ、ディアステージが片っ端から有望そうなグループをグループインさせてからの根本とぺろりんのでんぱ組参加は、虹のコンキスタドールとベボガ!の各エース、と言って語弊があるなら「各グループで一番(アイドルとしての)意識高い系」を引き込んだわけであり、そして今回ベボガ!が潰れるということは、ディアステージ内で選抜的に「アイドル濃度」を高めていくことでビジネスとしての長期サバイブを目指すという方針ではないか、ということも考えられてしまうのです。

でも考えてみれば「ラストアイドル」だって番組のフォーマットとして「世の中のプロ地下アマ限らず、でも(アイドルとしての)意識高い系」をかき集める手段として捉えられるわけで、結果としてやってることはあまり変わらない説。世の中そういう風に流れているのかも。

ようやく「ブーム」は終わるのかもしれません。でもアイドルがなくなることは絶対になく、そう言い切れるのはアイドル以上に「ブーム」度が高かったかつてのヴィジュアル系界隈が、現状でもカテゴリとしてきちんと生きているので。大丈夫。アイドルはなくならない。
今みたいな世の中、テレビやら雑誌やらに頼らなくても世に打って出る方法はいくらでもあるわけで、だとすればあとは受ける側のアンテナ次第。皆さん今後も頑張ってまいりましょう。