tipToe.「magic hour」のこと

tipToe. / magic hour (Album)

疑似恋愛対象として推しの女の子を探したいならAKB/坂道系。圧倒的なカタログ量で好みの女の子はきっと見つかるし、グループは大きくても接触も保証されています(いろんな事情でなかなか出てこないメンバー除く)。
もっとカジュアルに、頑張ってる女の子を見て元気になりたいのであればスターダスト。楽曲のカロリー量とステージの運動量はメジャー随一。盛り上がって楽しく優しい気持ちにもなれます。
アイドルの「アイドル」的な部分に魅せられたのであればハロプロ。経験値に裏打ちされた間違いないプロの仕事で、「アイドルを応援している」気持ちが120%満たされます。
とにかく現場で沸きたいのであればWACK。以前に比べれば相当にルールは厳しくなってはいるものの、それでもフロアで揉まれながら一体感でブチ上がることは確実です。

そんな感じで現代アイドル界隈四天王が固まりつつあり、他のライブアイドルなかなか入る隙がなくなってきた昨今ではありますが、そこに入れずにごそごそとグループを物色している「楽曲派糞野郎」界隈にも2つの潮流があります。

ひとつは世の中の音楽ジャンルを横断し、攻めまくるタイプ。ここの王者はBABYMETAL筆頭なわけですが、これくらいの大きな枠で割るのであれば、sora tob sakanaも「マスロック歌謡」としてここに入りますし、ヤなことそっとミュートや・・・・・・・・・や先日紹介した代代代も多分この範疇。

そしてもうひとつ。「アイドル歌謡」の範疇から出ないけれども楽曲の質をどこまで高めていけるか、というあたりを命題にしているグループがあります。
ここは前述のメジャー勢も別に「大した曲でなくても儲かるからええやろ」的な考えでやってるわけでもないので、なかなか差別化しにくいのですが、メジャー勢でもバンドな方々に外部発注することが多い昨今、なかなか一連の活動としてそういう方針を貫いているグループはいないわけですが。

明らかにこのグループに属していたのがアイドルネッサンス。他のミュージシャンの楽曲をカバーしまくるというコンセプトではありますが、楽曲を厳選し、きちんと彼女たちならではのフィルターを通すことで、アイドルとして相当に完成された一貫性がありました。

が、彼女たちも解散し、この界隈大変に辛いことになるのではと思っていたところに浮上してきたのが、このtipToe.。
2016年12月から活動を始めたグループ、全曲オリジナルですがアイドルネッサンス並みの楽曲レベルと存在の透明感とを兼ね備えた逸材です。アルバム通して「可愛いでしょ」的な媚を売ること一切なく楽曲のレベル高く、かつ隙なく「アイドル」である。このバランスはなかなかない。

とりあえず来週の下北沢のサウンドクルージングに出るので、一回観てみます。