CDの装丁と値付けのこと

今日、タワーレコード行ったんですよ。ゴールデンウイークは紀伊半島行ったりさいたまに籠ってたりして行ってなかったんで。
そこで、のんちゃんとアイドルネッサンスのアルバムが出てるなあと思って手にして、ぎょっとするわけです。何ぞこの値段。

アイドルネッサンス、8,640円のんちゃん、5,940円

それぞれ映像のディスクも付いてそのお値段、では映像が付いてないCDのみのを、と思ったらない。アイドルネッサンスはそもそも製造していない。のんちゃんはあるけど通常盤でもフォトブック付きとのことで3,780円だし隠すようにちょっとしか置いてない。
ちょっとそのお値段をほいと出せるほどのファンではないのでビビッて帰ってきて、iTunes検索したら両方とも音源のみ2,400円で手に入る。アイドルネッサンスはCD2枚組全36曲なので、そうなるとむしろアホみたいに安い価格。
納得。うすらぼんやりと想定していた来たるべき未来が、遂に目立つところにやってきたということです。

以前から海外のビッグネームがよくやる手ですが、新譜リリース時に通常盤・限定盤とはまた別に、アナログ盤が入ったり大判のフォトブックが付いたデラックス盤を出すことがあります。再発が特に多くて、Radioheadのこれとか、Guns'n'Rosesのもうすぐ出る1stの再発などはこんなとんでもない値段のブツを準備したりして。
どんどん配信・サブスクに寄っていく現代、能動的にパッケージを手に取るのは熱心なファンばかり。ならばそんなファンが喜ぶようなメモラビリアとして豪華盤を作成し、利益率もいいのでWIN-WINだね的なところで。
それでもビッグネームは通常盤もそれなりには出ますので作っているわけですが、翻って日本。まだパッケージが強い国ではありまして、メジャーのミュージシャンの多くが古くから少なくとも通常盤と限定盤の2種リリースという商いを行っているわけですが、そんな国でも遂にそういう、通常盤出さないぞパターン、パッケージ買うと決めた以上それなりにお支払いいただきますパターンが、ぽこぽこと現れ始めましたということです。

未だに馬鹿みたいにCD買っている私ですが、いずれ供給側の理由で買うCDの量が減ることになるのでしょう。もうそれは仕方ないのでデータで購入するなりサブスクで聴くなりしますけど、公式サイトかどっかに制作の詳細クレジットを載せておいてくれませんか。本当に。お願いしますよ。