The Smiths「The Queen Is Dead (Deluxe Edition)」のこと

The Smiths / The Queen Is Dead (Deluxe Edition) (Album)

中学生の時、自転車で家から10分くらいのところにレンタルレコード屋ができました。今思い出してもずいぶん狭い、実質八畳間分くらいしか床面積ないんじゃないかというくらいの店でしたが、完全個人経営のため、後から考えたら店長頭おかしいんじゃね?というレベルで偏った品揃えの店でした。
Killing Jokeは初期2枚はなくそれ以降はある、The Stranglersはパンク期が終わった「The Raven」以降しかない。そしてThe Smithsは徳間ジャパンの帯付き国内盤が12インチシングルまで完全装備。そんなんですから当然のように数年で店を畳みましたが、今思い返してもその数年の影響は今に至るまで私に刻み付けられているわけで。

で、そんな店で出会ったThe Smithsの恐らく誰に聞いても代表作が、リリースから31年という微妙なタイミングでデラックス・エディション化。The Smithsと言えば狂ったような音源リリースペースでお馴染みですが、そんな作っちゃ録っちゃリリースみたいなことを繰り返していたため、今回のこの盤、デラックスではあっても未発表曲なんかありません。追加されるのはデモ音源とライブ音源と映像だけなのですが、それでも買うのです。

オリジナル・アルバムは私の人生で幾度となく再生されているわけですが、それらはレコードをダブったカセットか、アメリカ盤のあまり音がよくないCDでのみ行われていたため、もう何か音がきれいに聴こえるだけで何か嬉しい。シンバルの音まではっきりわかる、素敵。
デモ音源は、まあこんなもんかなあという感じですが、アルバム音源では何か変なエフェクトがかかりっぱなしの「Some Girls」のギターがデモでは非常にクリアに聴けて、あの普通のようでものごっつい運指が堪能できるので嬉しい。
ライブは、独立したライブアルバムであるところの「Rank」が好きすぎて、今回のはそこそこいいんじゃね、というレベル。
DVDはデレク・ジャーマンがThe Smithsに関わった3本が「Panic」も含めて入っているのが嬉しい。たとえ当時テレビのMV番組で死ぬほど見ていたとしても。

デジタル編集やデジタルエフェクトがアホでも使えるこの時代に、デレク・ジャーマンが生きていたらどんな映像を作ったのだろうか、埋もれてしまっていたのかさらに先を行っていたのかとIFを考えながら、酒に酔ってきたので終了。