あゆみくりかまき@六本木EX THEATERのライブのこと

日曜はアイドルキャパの方を先出ししたのですが、土曜はあゆみくりかまき@六本木EX THEATERに行っておりました。

2015年のサマーソニックで初めて、1日目が終わった後いったん家に帰らず千葉市内に投宿すると、翌日アホのようにラクチンであるという、大人は金で解決する的な手段を用いた結果、予定よりも早く2日目の幕張に着き、オープニングアクトから観られるやんけ、なら観とこかという勢いだけで初めて彼女たちを生で観て。

彼女たちの次はGenerationsということで、こういう場合女オタの方が熱心ですから最前付近はおよそLDHオタに席巻されておりまして、まとめると非アイドルなフェスの朝一で最前付近は彼女たちのことなど眼中にない女性だらけという、言ってみれば超どアウェイの崖っぷち。
そんな中出てきた彼女たちは、本当に心底素晴らしいパフォーマンスで、さすがにそういう環境ですから大盛り上がりとまではいかないものの、それなりに場を作り、崖っぷちから押し戻して去っていくという快挙を成し遂げたわけです。正直感嘆するとともに大変に心を打たれました。

それ以降大変に好ましく思ってはいたものの、ワンマンはこれが初、彼女たちにとって過去最大キャパの会場。満員とはいかないまでもおよそ9割以上は埋まっている。

彼女たちの楽曲は非常にエッジは立っているものの、ギリギリのところでアイドルソングとしても成立するというなかなか絶妙なラインを突いてくる曲が多いのですが、パフォーマンスもかっこいいと可愛いを行き来する感じでやっぱり大変に好ましい。
そしてそういうエッジ立ちまくった曲の後のMCでは一気に関西弁でぽやんぽやんした緩さが炸裂し、可愛くてたまらない。特に、まきちゃんが一生懸命勇ましいことを言った直後すべてを無に帰す勢いのくりかちゃんのぼんやりトークの破壊力がすごい。
もう可愛い。楽曲だなんだって言ってるけれど、アイドルとして一番好きなのはこの子たちかもしれない。
そういう感じの、大変に楽しい約2時間。

ただ、彼女たちには大きな課題があります。今年中に武道館でのライブの発表をしないといけないのです。が、この日は発表無し。その代わりに12月29日に渋谷CLUB QUATTROでのライブが発表されたわけですが。そこで最終的な結論が出るということで。
正直、この日最大キャパとはいっても1600程度であり、それさえ即完できなかった彼女たちに武道館は可能なのかといえば、正直厳しく。

それでも、武道館でできなかった場合のペナルティというのが、「熊に戻れなくなる」ということなので、正味先行きがよく見えない。
意味がわからないと思いますので説明しますと、1年前までは彼女たちは「人間界にやってきた熊」という体で活動していたわけです。そういう設定が他との差別化になるかならないかで言えば圧倒的に「ならない」んですけど、まあそういう体で。
それで昨年に「2017年中に武道館公演を発表せよ」という「熊仙人」からの命によって一旦「人間」にされてしまいまして、2017年中に武道館公演を発表できなければ一生人間のままで熊には戻れぬぞ、という大変に面倒臭い茶番の上に成立しているアレでして。
そこをドキドキしながら見守るのがプロのオタクなのですが、自分はプロレスにもあんまり乗れない人間なのでさすがにそこはただぼんやりと傍観するしかなく。

というわけで12月29日にどうなるか。

本命:武道館公演発表。ただし2018年のずいぶん遅い時期で、そこまでに死ぬほどプロモーション頑張る。
対抗:武道館以下のZEPPあたりで一旦手を打ち、約束の期間を延長。
穴:「ずっと人間でいいじゃんねえ」で、茶番ごと終了して以降は通常運営。

正直どれに転んでも大差ない感はあるのですが、そう言ってしまうと彼女たちのアイデンティティにも関わりますのであんまり大きな声では言いません。
ただ、「人間」宣言して以降、お笑いの人との安易なコラボ曲や、無闇にエモーショナルな「泣け歌」的なところに突っ込んでいて、つまり運営側の「速攻で認知や好感度上げたりできないかなあ」という焦りにも近い状況が透けて見えていて、それなら全然「熊」の時の楽曲の方がいいので、もしそういう方向に戻ってくれるのであれば、熊に戻ってほしいです。