Special Favorite Music@新代田FEVERのライブのこと

6日金曜日はSpecial Favorite Music@新代田FEVER。
この間のアルバムが大変によく、でもタワレコのインストアでは正直真価がわからなくて一度きちんと観たかったんです。仕事で無理かと思ったんだけど、20時開演に救われました。
入りはパンパンでもなくガラガラでもない、8割程度といった感じ。会社帰り感のあるおっさんは私くらいで、若者多し、とはいえ見るからに10代という人もほとんどおらず、20代から30代の落ち着いた感じの方々中心。
FEVERはバンドによっては狭い喫煙スペースが大変なことになるのですが、比較的ゆったりめ。そういう客層。

バンドは正式メンバー6名にサポート3名を加えた9人編成。大人数編成バンド大好き人間としてはステージ上みちみちになってる状況見ただけである種の満足感。そしてこのバンドは男女ツインヴォーカルでもあるわけで、もうそれだけで大好き。

で、音は音源以上にエモい。速攻必殺曲で場をアゲて、という感じではないんだけど、曲を積み重ねるごとにじわじわと高まっていく。ふと10年くらいにUKで流行りかけて消えた「テムズビート」と呼ばれたジャンルに属していたバンドの音を思い出したり。技術的にも決してべらぼうにうまいわけではないんだけど、でもそれだけの場を作るだけの演奏ではあって過不足なし。予想以上にいいライブでした。
途中で去年の初全国流通音源以前の過去楽曲をやったのですが、そのフリッパーズギターさ加減にはちょっとうふふって思ったりもしつつ。

このバンドは所謂シティポップ流行りの範疇には入らないと思っているのですが、会場限定で販売していた過去リリース曲の編集盤を買って聴いてみたところ、パーフリっぽいの以外にもバンジョーっぽい音大活躍のまさにテムズビートっぽいのとか、シュガーベイブ「DOWN TOWN」ぽくてたまらない曲とかあって、こういう時代を経ての今のオリジナルな感じになっているということがとてもよくわかりました。
絶対にドカンと売れるタイプの音ではないんだけど、こういう音は大切にしたいです。