@JAM EXPO 2017のこと

で、@JAM EXPO 2017ですよ。
相変わらず15分20分で次から次へとグループが出てくるので、本当に目まぐるしい。
ということで、初見を中心に気になったのをちょいちょいつまんで。

Juice=Juice
すごいハロプロ臭。これだけ色を出せるのはやっぱさすがです。あとハロプロ名物の「メンバー間の著しい身長格差」が起こり始めているように見えたのは気のせいでしょうか。

Task have Fun
前回も参照。1日目のAMはアリーナの通路に置かれた小さなステージ。人は集まってはいましたが、それでも行こうと思えばステージ近くまで行ける状態でした。それが2日目の午後には何百人でスペースいっぱいみちみちになってたという、2日間で「見つかり」続けてどんどん膨れ上がっていくプロセスを追うという経験は初めてです。
で、調べてみたら彼女たちの活動は去年からで既にシングル4枚出ていますが、みんなの心を鷲掴みにした「3WD」は今年5月の最新シングル。要するに最強の武器を手に入れて夏の大型フェスに殴り込み、見つかるべくして見つかったという状況。強いです。

絶対直球女子プレイボールズ
前回も参照。もう楽しい。すごく楽しい。名曲「ダイビング・キャッチ」でランニングマンならぬダイビングマンをみんなでやるんだよ。楽しいんだよ。

カプ式会社ハイパーモチベーション
佇まいも楽曲も何か特別に突出したところはなく普通でしたが、それでも「カプ式会社」「カプ主総会」という最強にキャッチーな語感を発見しただけで、このグループには意味があると思っています。
あと、ショートカットの子は何でステージでも腕時計してんの?

終演後物販
当初予定ではこの日のハイライトになるはずだった謎のグループ。蓋を開けてみればデビューしたばかりとはいえ、なかなかの練度の低さ。ていうか一人、親を人質に取られて渋々アイドルやってます的なオーラを放ってる子がいたんだけど、何だったのだろうか。
何を目指しているのかもまったくわからず、単にこのグループ名を付けたかったのと、フロントに「終演後物販」、背中に「最後尾」と書かれた公式Tシャツを作りたかっただけなんじゃないかという疑念が。それ面白い。

ヤなことそっとミュート
やっと生で観られました。パフォーマンスもレベル高いわ。引き込まれる。ただ、楽曲の音圧が各曲近めなだけに全体を通してやや一本調子感あり。もう少し緩急をつけることでアガるところの爆発っぷりが変わってくるんじゃないかと思いました。

There There Theres
改名後初めて観たんですけど、メンバーがあの衣装で出てきた途端「前と一緒やん!」と思わず言ってしまったことは内緒です。
パフォーマンスの「儀式」的な独特の雰囲気もそのままで、改名しようがメンバーが変わろうが全くのブレが感じられないのは、やはりその空気のせいなのだろうなと思いました。偶像よりも教義が優先される、みたいな。

東池袋52
セゾングループの社員で結成され、CDはセゾンポイントと交換することで入手可能というアレです。やっぱこういうのは観なくちゃダメでしょう。2曲、予想以上にきっちりこなして帰っていきました。打ち上げのお酒、さぞおいしかったことでしょう。お疲れさまでした。

THE 夏の魔物
女の子3人のみでの参戦。何よりもマリちゃんが元気か確認したかったのです。本当に元気そうで安心したのですが、考えてみれば彼女は過去の@JAM EXPOにおいて「いずこねこ」「プラニメ」で出演しているわけで、こういう事例の最多って誰なんだろうと思いました。
あと、いずこねこ時代と今回を比較した場合、そのやってることの振れ幅はロッド・スチュワートかそれ以上にでかいんじゃないでしょうか。いや、マリちゃんが楽しければそれでいいです。

NGT48
認知できる子が何人かいるだけで観るときの姿勢が変わってくるわけで、このグループにとって今年の総選挙は意味が大きかったのではないかとも思います。ただ今年@JAM EXPO2日間見て何となくですが持った感想に「大人数グループはそろそろ限界なんじゃないのか」というのがありまして。
キャラ立ちや技能や容姿で圧倒的に勝ち上がれるところを持っているグループの強さってあるなあ、と。もちろん48グループの場合、有象無象のグループより最初から勝っているので、大丈夫なんでしょうけど。

大阪☆春夏秋冬
インストアでしか観たことがなく、それでも圧倒された彼女たちですが、でかいステージで観てもやっぱすごいわ。全員のダンススキルも凄まじいですがやっぱマイナちゃんのヴォーカルが最強で。声量がある子なら他のグループにもいますが、彼女くらい緩急も含めて「歌える」のはいないです。知る限りアイドル界隈最強ヴォーカリスト。
このグループは「圧倒的に勝ち上がれる」ところしかない、それくらいのグループだと思うので、本当にMCで言った通り横浜アリーナでワンマンできるくらいになってほしいし、実際もう今の段階でアリーナクラスの会場の空気作れるだけのパフォーマンスできてますから。
足りないのは認知だけ、多少ゲスな手段でも卑怯な手段でも使っていいので有名になって実現してほしい。

バンドじゃないもん
神聖かまってちゃんを初めて観たとき、男子メンバーは頭おかしかったり毒づいてばかりだったりロクにコミュニケーション取れなかったりで、みさこが一番普通で真っ当な人間に見えるなあと少しでも思ったことを、バンもんを観るたびに後悔します。

PPP!PiXiON
後から出てきたPiiiiiiiNにあっさり動員抜かれたと思ったらあっさり解散され、そういう状況で残された彼女たちって何なのだろうかと少し思います。
確か出てき始めにはもう少し尖った印象があったのですが、その後あまたの尖りまくったグループがデビューした結果、もうそういう印象も持つことができず。
もうすぐ5年。頑張ってほしいのだけど。

Negicco
安定と円熟の可愛さ。カロリー高い音をずっと聴き続けていると本当にこういう音は貴重で嬉しくなるのだけど、でも若い子にこういう音楽させても絶対彼女たちみたいにはならないはずで。本当に不思議な魅力を持ったグループだと思います。

二丁目の魁カミングアウト
おカマちゃんたちのグループ。一瞬観ただけなんですけど、ベルハーの「asthma」みたいなノリの曲で観客が「asthma」みたいに盛り上がっていたので何だかすごく嬉しくなりました。

レッツポコポコ
元ゆるめるモ!のちーぼうがいるグループ。もっとアイドルらしいアイドルをやりたいと言って脱退した子なので、本当こういうグループで活動できててよかったなと。
ただこの音楽性では彼女がZepp DiverCityで見たはずの奇跡のような光景は見ることはできないはずで、何が幸せなのか考えてしまいます。

notall
完全に「CD売るのやめました」を宣伝文句に使い、それによって認知を上げにかかっていることがわかる姿勢。嫌いじゃない。というか、CDいただきました。ありがとうございました。確かにおっしゃる通り物販エリアにやたら目立つ「CD無料」のノボリが独特すぎました。嫌いじゃない。

まねきケチャ
メンバー本当にかわいいし、独特の存在感出てきてるし、素晴らしいのですが、でもあのファン層の中には絶対におっさんは入れないんだよ。無理なんだよ。

9nine
海荷が抜けたときはどうなるかと思いましたが、ここに来ていろいろ燃料投下されて持ち直してきている感があり、本当に良かったと思います。何よりもちゃんとお金かけてもらえてるということが。

uijin
まだ海のものとも山のものともわからん感じですが、その前のめり感はちょっといい感じです。金髪の子はこれから場数を重ねて煽りスキルを磨くことで場を操る女王として覚醒する可能性もあるのではないかと思いました。期待しています。

東京女子流
すっかりお姉さん。というか、sora tob sakanaと並んだ時のあの大人感はハンパなかった。で、いろいろエロい感じの最近曲やってからの「おんなじキモチ」で大変にほっこりしました。アイドルじゃないとかそうとかどうでもいいじゃんねえ。

ベイビーレイズJAPAN
イエッタイガー復活の夏。昨年「夜明けBrand New Days」で禁止行為が行われたことで封印され、1年がかりで復活したわけですが、今回も最終曲に「夜明けBrand New Days」持ってきて、逆に復活祭的な空気を作りすぎというオタの話もあり。それでもどういう形であれ、アイドルオタクに異様に認知高い曲を持っているということは武器でもあるわけで、何とかうまく使って今度こそ満員の武道館を。

私立恵比寿中学
多分2-3年観てなかった。久々に観たら何か「すげえ」と思った。恐ろしく練られたパフォーマンス、かつそこにわざとわちゃわちゃした感じを差し込んでくる技術力。見ない間に随分なことになっていたのですね。30分という尺の中に「サドンデス」の茶番もきっちり組み込み、大満足。
ただ、メジャーデビュー直後くらいのTIFで観た、「ロクに自己紹介もせずひたすらキョンシーの物真似のパフォーマンスをし続けた」あの頃が懐かしくもあり。みんな大人になって、私は老いていくのだなと何となく寂しい気持ちになりながら、私の夏は終わりました。