@JAM EXPO 2017のTask have funとプレイボールズのこと

土日で@JAM EXPO 2017行ってるわけで、まとめて後で更新しようと思ったのですが、初見のTask have Funがあんまりすごかったので先んじて。

7月初旬のアイドル横丁で「見つかった」と言われそれ以降アイドル属性の方々の間でバズりまくり、アイドル界隈今年の出世筆頭になりそうな勢いの彼女たち、どんなもんかと思って観に行ったらあんまりすごくて今日のステージ2回とも観てしまいました。とはいえ、何がすごいかを一言で言うのは大変に難しく。

通常、新たなアイドルグループがデビューする場合、コンセプトであるとか、音楽ジャンルであるとか、キャラ設定であるとか、既存のグループとの差別化を図るためにいろいろ知恵を絞るわけです。で、それが当たったり、でもだいたいは外れたりするわけですが、Task have Funの場合、「既存のグループとの差別化」のための何かというのは一切なし。やっていることというのはおよそ以下の通り。

1)美少女(かつ小顔でスレンダーで手足が長く、さらに平均以上の歌唱力とそれなり以上の身体能力を保有)を集めてグループを作る
2)ポップで、かつファンが合いの手を入れたりしやすいフックが満載の楽曲を作る
3)見ているだけで真似したくなる、簡単だけど印象的なキャッチーな振り付けを付ける
4)きちんとレッスンを行い、錬度の高い状態でそれらの組み合わせを公開する

要するに、アイドルグループとその活動を構成する基本項目のレベルを可能な限り極限まで高めていくとここまで特異な存在になり、結果として他と圧倒的に差別化されるという逆転の発想状態。
正味上記どれもハンパなくハードルが高く、これクリアするくらいなら何か別の差別化ポイント見つけるわ、とも思いたくなる項目ですが、それでも彼女たちが越えてきた。もうすごい。そもそもどうやってこんなメンバー集めたのか、1)をクリアしたのか。その時点でものすごい。

とはいえ「延長線上」ではあるわけで、アイドルを普段観ていない方にはこのすごさが極めて伝わりにくいこともわかります。
だから、アイドルフェス来て有象無象のアイドルグループに触れ「ここらへんがアベレージかいな」という体感を持ったうえで、Task have Funに触れていただくと、上記ニュアンス理解していただき、腰を抜かしていただけるかと存じます。お試しいただきたいと思います。


一方、別にアイドルたくさん観ていなくても初見で大変に楽しいグループも見つけました。「絶対直球女子!プレイボールズ」です。
7人編成でだいたい野球をモチーフにした歌を歌うという、「既存のグループとの差別化」がコンセプトレベルでなされたベタなパターンのグループですが、それでもステージが底抜けに楽しい。
彼女たちも非常に元気よく気持ちいいのですが、ステージにはさらに「ボールボーイ」の名目で「STAFF 00」の背番号を背負った男子2名が投下されます。その2名がUKで言えばベズ、日本で言えば瀧のレベル、もしくはそれ以上のプレゼンスを発揮するのです。俺は可愛い女の子を観にここに来たはずなのに、何でお兄ちゃんばっかり目で追っているんだと観ている途中で気が付いて慌てて女の子の方を観ようとする始末。
でも、わかるんです。歌だけなら7人でも歌えるけど、野球の試合をするには9人いるんだ。そういうことなのだと理解します。

なので、「既存のグループとの差別化」のキーが多少無茶であっても、きちんとそれを正しくエンターテインメントとして昇華させている素敵なグループもいて、やっぱり今もアイドル界隈は面白いなと思いながら、明日も横浜へ向かいます。