チャットモンチー@六本木EX THEATERのライブのこと

昨日19日はチャットモンチー@六本木EX THEATER。
今回のツアータイトル「機械仕掛けの秘密基地ツアー」ということは、つまり以前インタビューで言っていた「チャットモンチー・メカ」構想がここで遂に具現化されるわけであり、それは行かなければならない。
高橋さん脱退からアルバム「変身」に至るまでの、意地でも2人だけですべての音を出してやろうというライブ、フジロックで初めて観て感銘を受けすぎて、それ以降企画ライブとワンマンと3回がっついて観に行くくらい好きで好きでたまらなかったのですが、サポートを受けての「共鳴」期を経てまた今回2人に戻りました。
「チャットモンチー・メカ」は仮称であり、今回MCで発せられた正式な通称は「メカットモンチー」だそうです。

どう見てもステージ上に弦楽器の類が見当たらない状態で、果たして登場していきなり2人とも鍵盤の前。まるで「エノラ・ゲイ」のようなアレンジになった曲でスタート。どうもメカットモンチー、太鼓部分は打ち込みだが音階のある部分は全部手弾きでやるというルールっぽい。これで最後まで行ったらある意味すげえなと思っていましたがさすがに途中で生ドラムやらいつもの弦やらに持ち替えて、相変わらず2人なのにいろんな編成でかましてくる。楽しい。
これまで頑として使用してこなかったシーケンスも今回は導入してきましたが、でもリズム以外は機械音ではなく事前に手弾きしたベースラインとかキーボードのフレーズを必要最小限に入れてくるレベルで、相変わらず「ふたりでできるもん」道を追求する姿勢は不変。

音源では綺麗にアレンジされていた佳曲群はほぼ骨だけのような演奏になってそれでも素晴らしく、ちょうど今のSHISHAMOちゃんたちみたいな音になってた時期の曲は、えっちゃんG&vo、晃子ちゃんDrのみでもうThe White Stripesみたいなキレキレのアレンジに。これあんた痺れますよ。

毎度毎度言うてますが他のどんなバンド観て感銘受けてもそれでも「現代のメジャーシーンで一番オルタナティブな存在」は彼女たちであると断言できます。こんなに自由でこんなにチャレンジャブルで、でもこんなにポップで人懐っこい。何なのこのバランス。

10代20代のアイドルちゃんたちのライブも観ますが、正直今一番「こいつら本当に可愛いな」と心から思えるのは彼女たちかもしれません。円熟の可愛さです。最高のミュージシャンであり最高のアイドルでもあります。つまり大好き。

で、昨日後半になってえっちゃんの声が辛そうになってきて「行けるところまで行く」宣言が行われる状態だったのですが、翌日の本日は案の定これ。観られてよかった。
でも上記の文章、アップする頃には今日の公演も終わってるはずだからということで具体的な曲名バリバリでだいたい昨日のうちに書き上げていたのを、今死ぬほど書き換えたよ。