BAND-MAID@恵比寿リキッドルームのライブのこと

14日晩はBAND-MAID@恵比寿リキッドルーム。
メイド服を着てHM/HR的な音を出す5人組ガールズ・バンド。コンセプトもそんなだし、曲を多少聴いただけだと正味どういう位置付けなのかまったくわからないのですよ。
ポストBABYMETALと言うほどガチガチのバキバキでもなく、でもバンドアイドルと呼ぶには本気すぎる。所属はPASSPO☆やprediaといったアイドルが所属するプラチナム・パスポート。
うん、わけがわからない。なら観てみようということで。

会場に入ると自分くらいのおっさん多め、BABYMETALほどではないけど外国人多め。このおっさん多め感はガチャリック・スピンに近い。納得度高い。
音を出したらメロはそれなりにJ-POP感を強化してはあるものの、演奏は割とオールドスクール的なHM/HR系のノリ。滅茶苦茶うまいというほどでもないけど、バンドアイドル的な人たちとは比べ物にならない安定感。予想以上にきっちりしています。やるじゃん。

何曲かそういう感じで「真面目に真っ当にバンド活動やってるのだなあ」とすっかり思わせておいてからの、メインMC担当サブVo&ギターの小鳩ミクちゃんが爆裂開始。第一声「くるっぽーー!!」。アニメ声で、すごいテンションで、変な語尾(「鳩」なので語尾が必ず「ぽ」)で喋り倒し、一瞬で場の色を変える。何だこれ。

結局その後も真面目にやって、ミクちゃんがかき回して、アコースティックセットでしっとりやって、ミクちゃんがメンバーいじって、という流れ、なるほどこれがこのバンド特有のルーティンなのだなと納得する頃にライブが終わりました。

すごく納得した。
4人は本当に真面目に演奏して歌ってバンドとしての存在感を担い、ミクちゃんがアイドル的な部分を全部担う。一番ベタなメイド服でツインテールでアニメ声で楽しそうにフロアをアゲるMCを行う。何か一人で一手に背負いすぎな感じもするのですが、外国人多めなのも「Japanese Kawaii」の塊みたいな彼女の存在のおかげでしょうし、こういうバランスでここまで来たわけだし、これからもやっていくのでしょう。

本当に「ポストBABYMETALと言うほどガチガチのバキバキでもなく、でもバンドアイドルと呼ぶには本気すぎる」の間の隙間を本気で埋めに来ているようで、それはそれで非常に好感持てたのですが、正直そんなに広い隙間じゃないよ、とも思うし、今後彼女たちがそこを力づくで広げていけるのかどうか。
とりあえず、腑に落ちたしおもしろかったのでよし。