AKB48の総選挙対象シングルとNGTのこと

AKB48の新曲、オリコンシングルランキングで初登場1位

はい、総選挙の投票券CDなので、毎年だいたいこの時期のシングルが年間の1位にもなるわけですが、去年の「翼はいらない」が一昨年の投票券CDよりも大幅にガクッと落ちて、何となく終わりの始まり感を感じていたのですが、今年は何とか巻き返してきました。
次週もあと何万枚かは上積みできるはずです。私も毎年この時期のシングルだけはなぜか飲み会の席で配布されます。そういう友達がいる環境です。
以下、毎年の総選挙の投票券対象CDの売上。

2009:涙サプライズ!(11.4万枚)
2010:ポニーテールとシュシュ(66.0万枚)
2011:Everyday、カチューシャ(158.7万枚)
2012:真夏のSounds good!(182.0万枚)
2013:さよならクロール(195.5万枚)
2014:ラブラドール・レトリバー(178.7万枚)
2015:僕たちは戦わない(178.3万枚)
2016:翼はいらない (129.5万枚)
2017:願いごとの持ち腐れ(130.6万枚)

総選挙の速報1位がNGT48の子だったというのが、今年の「巻き返し」の象徴的な出来事だと思っております。

そもそもこの総選挙、SKE48のファンもNGT48のファンも何故かAKB48のCDを買わなければならないという一見理不尽な状況。でも今回のAKB48のシングルの表題曲のセンターはSKE48所属とHKT48所属の2人であり、劇場盤のカップリングにはSTU48の楽曲が収録されているという、慣れてしまえば普通ですがよく考えたらむやみに複雑な構造であり、その構造こそが理不尽さをどこまでも希釈するわけです。

新潟はNegiccoちゃんとかRYUTistとかアイドルグループ従前よりいらっしゃいますが、やはりマスの力でぐいぐい押してあっという間にNGT48が地域で一番売れているグループになりました。STU48は構造が独自だけに今後どういう形になるのかはわかりませんが、瀬戸内界隈から薄く広く薄くチャリンチャリンと稼いでいくことにはなりそうで。

要するに東名阪あたりでは他のアイドルグループも相当にごそごそしている中、そしてそれなりに名の知れたアイドルでも東名阪ぐらいしかまっとうな場所でライブができないレベルがほとんどの中、地方に食い込む唯一のメジャーとしてその土地のお金を吸い上げる構造を作りました、東名阪ではもうAKBはイケイケではなくなったとしても、ほかの地方の活性化でもってグループ全体を維持する。

なので、まだAKBグループは生き続けます。今の弾が弱ってもまだ札幌と仙台が残っている。SKN48(すすきの)、AOB48(あおば)と「え」始まりも余裕で行けます。
というか、NGT48は万代に拠点を置いた結果そういう名称になったのがとても悔しい。FRM48(ふるまち)でもルールに則っていけたのですが。でも確かに今の新潟の趨勢で古町に新たに劇場作って客を呼びましょうってのは酔狂だってこともわかります。