水中、それは苦しい「水中見舞い」のこと

水中、それは苦しい / 水中見舞い (Album)

四半世紀もの間馬鹿であり続けるバンドの、個人的には近年のトップ馬鹿アルバム。間に7年くらい活動休止はあるけど。あとこのアルバム4年ぶりだけど。
だいたいフロントのジョニー大蔵大臣は、そんな雑な芸名付けた挙句にもう大蔵省が存在しなくなってしまった今、何を考えているのだろうか。

もともと、アコギ+バイオリン+ドラムの3ピースという謎編成ながらそれなりにきちんとしたサウンドに、ロクでもない歌詞を乗っけるというスタイルは四半世紀不変、特に再始動以降はメロディに相当に重きを置いているため、素晴らしい美メロに乗せそれを全部台無しにする歌詞を歌うことになるわけですが、今作の1曲目「ホタルイカの光」が過去有数に感動的なメロディに過去有数に酷い歌詞が乗っかった結果、とんでもなく破滅的な出来になっております。更にサビでも繰り返される「ホタルイカの光」とは何のメタファーかと考えるといよいよ悲しくなってきます。
この曲はネットに落ちてないので、タワレコとか大きなところに行ってうっかり試聴とかあったら聴いてみてください。悲しくなるから。

それ以降もだいたいそんな感じの曲が全14曲。
恋愛沙汰な歌詞は音楽に求めていない、ましてや人生のメッセージとか論外という方には強くお勧めします。本当にそこには何もないですが、でもそういう音楽だってあった方がいいじゃないですか。