ぐるぐるToiroのこと。

10日は、1日だけですが埼玉までぐるぐるToiroへ。
ざっと見ていただいただけで、主催は頭が確実に沸いていることがわかる、どこ狙っているんだかさっぱりわからない出演者のラインナップ。そして会場は浜田省吾が大々的にライブを行っているさいたまスーパーアリーナの端っこにおまけのように作られた小ホールというか会議室スペースというかそんな感じの場所。
ただでさえすれっからし感満載の状況で、そういうメンツですからさすがに人で一杯という感じにもならず、もうものすごく中途半端な感じで。私そういうの大好きなんですけど。
各ステージもうすぐ移動でき、そしてこれだけはガッツリ観たいというのもそうない状態で本当にザッピングするように観ていたので、気になったのだけ適当にピックアップ。

■Sexy Tokyo
時限的にこういう頭の悪い改名と改竄を行って活動しているStereo Tokyoなわけですが、結局ステージ観る限りサンタの衣装着ている以外何も変わらない。というか出囃子だけ変わっていて慣れていないのかむしろ登場時のグダグダ感だけ増している感じ。
こういう音楽性でやっているんだからもっと硬派な演出でやった方がいいと常々思ってはいたのですが、フロアに降りてきて煽りまくってるメンバー観てたらもうそんなのどうでもよくなってきました。これでいい。


■ぱいぱいでか美
Sexy Tokyoの後に行ったらもうぱんぱん。つっても30人も入ったら一杯の会議室みたいな場所なんですけど。ただ、1曲終わるごとにぼろぼろと人が出ていって結果として比較的快適な空間に。たぶん初めて名前を聞いたか、名前は知ってても姿形を観たことがない人が興味本位でやってきて、実物を見た結果出て行ったということだろうということは容易に想像が付くわけですが、彼女はそういうのじゃないから。仕方ないけど。
で、告知で12/25に下北沢で企画ライブに出るって言ってたんだけど、その参加メンツの吹き溜まり感がもう何かすごいことになっている。


■Have a Nice Day!
初見。絶対嫌いになれないタイプのバンド。キュウソと同様に「全力」が「生き急いでいる」ように見える。
ベーシスト不在でシーケンス上等という、メジャーなバンドで言えばSEKAI NO OWARIにも近いスタイルで(ドラムはいるけど)。こういうスタイルはバンドのダイナミズムとか技術的な部分での伸びしろは期待しにくく、SEKAI NO OWARIのライブはそういう部分を演出で補っているわけですが、彼らはしにくくてもそこを越えてやろうという闇雲な意思を感じました。
ヴォーカル2名のうち一人は激しくステージ上を左右に走り回る横移動担当、一人は客の方がダイブ禁止って言われてるのが演者の方ががんがんフロアに向かってダイブを繰り返す縦方向担当という、珍しい役割分担が出来上がっていました。


■花柄ランタン
初見。男女弾き語りデュオ。ぱっと聴きは「ふーん」という感じだったんだけど、聴いているうちにどんどん引き込まれる。何か、音数以上にとても豊かなものを持っている音楽という感じがしました。好きです。


■音沙汰
元SEBASTIAN Xの女2人の方のユニット。もう真夏ちゃんは日本一の女性ヴォーカリストだと思うんですよ。本当に。ソロのCDは正直ピンと来ないんだけど、こうやって歌声聴いたらもう何かいろいろ心に来る。こんな一番狭いステージで20人からの前でやってる場合じゃないんですよ。あなたは21世紀の吉田美和にならなきゃいけないんですよ。
で、先日急にSEBASTIAN Xが1回限りの復活を果たし、このステージもベースの飯田君観に来ていたので、またやれると思うんですよ。というかやってくださいよ。一生のお願いです。


■せのしすたぁ
まお先生の手数が増えているような気がした。前はそんなに手数は多くなく、それでも一挙手で自在にオタクを操っている感じだったんだけど。本人もフロアもわかってきて、変わっていくのかと。少し寂しい。


■佐伯誠之助
いつも通りの最低最悪な彼だったので、特に言うことはありません。


■笹口騒音オーケストラ
初見。ぐるぐるシリーズのライブでは常連だったのですが。弦とラッパの入った8人編成、つまり私がすごく好きなタイプの音。好き。そしてアコーディオンとバイオリンとトランペットの女の子が全員奇跡的に可愛いという素敵状態でした。

酷いイベントだけど大好きなので、またやってください。