第58回日本レコード大賞のこと

レコ大に宇多田、いきもの、AAAらノミネート!ピコ太郎とRADIO FISHも各賞受賞

いろいろあって今年はどうなることやら日本レコード大賞。
ご存知の通り日本レコード大賞は現代の日本ポピュラー音楽界において、古い派閥が最も幅を利かせている領域でありまして、その古さに比べればジャニーズなんかもまだまだ若手。
その結果、ジャニーズは1995年にSMAPが大賞のノミネートに入って以降全くもってこっちには触れておらず、その代わりにジャニーズが出張っているところにはなかなか出られなかったDA PUMPやw-inds.が、ここぞとばかりに弾けていたわけです。

今もw-inds.は固定ファンきっちり押さえて堅調な活動をしているものの、こういう賞に出てこられるだけの活動かというと正直微妙。
というかライジング所属の男子グループ全部そういう微妙なところに落ち着いてしまい、それでもジャニーズ帰ってくる気配なくて男性アイドル系にとってはある意味真空状態になっていたところに、今がタイミングとばかりに今回ぶち込んできたよBOYS AND MEN。正しい。すごく正しい。
2015年の時点でRIAJ所属レコード会社から一度はシングルリリースしているので2016年の新人賞対象としては果たしてどうなのか、という疑問は持ってはいけません。だって正しいから。

そして利害関係的には全く蚊帳の外だけど無視すると何だか世間的におかしなことになりそうなピコ太郎には取って付けたような賞を与え、「職業は紅白」と言えるような歌手が過去から散見される中で、西内まりやは「職業はレコ大」という独特のポジションを確立した感。面白い。

やっぱレコ大は嫌いになれない。アレですよ。東京都心で片っ端から再開発が進む中で、六本木ヒルズ裏手の方に残っている、昭和からそのままの街並みを歩いているようなそんな心持ちで。