STU48に関する現段階での想像のこと

AKB48新グループは瀬戸内舞台STU48、劇場は船上に

これ面白い。いろいろ思考を膨らませた結果、何の根拠もないながら私の脳内では「移動型劇場」という形式だけで終わるはずがないと思うに至っております。以下想像。

アイドルが全国ツアーを実施した場合、かなりの数のオタ諸氏が全会場全公演に参加、いわゆる全通を果たします。AKB内でも、本来各地域ごとにファンの基盤を作ることが目的で都道府県ごとのメンバーを揃えたチーム8を含め、およそ全グループ。というかアイドル界隈だいたいそういう感じになっています。
昨日「しくじり先生」で杉田かおるが「13歳の時全国をコンサートして回ったらどの会場にも同じ10人しかいなかった」と仰っていましたが、つまり全通はコアなオタ内では1980年代前半から存在する伝統的な風習。
そんな伝統を脈々と継承し続ける方々はおよそライブだけでなくCDにも物販にもお金をきちんと落としてくれる、アイドル及びスタッフにとってはありがたい存在なわけですが、その全通を果たすため、アイドルに直接落とすお金とは別にそれ並みかそれ以上に移動と宿泊と外での飲食にも費用を割いていることはほぼ間違いないわけで。

昨今はアイドルのみならずミュージシャンはだいたい、広くマスに訴求するのではなく既に付いてくれているファンの一人あたりの拠出額を最大化するという方向に動いていますが、このSTU48は「一人あたりのアガりを極限まで最大化できないか」という発想ではないかと思うのです。

どこかの廃止航路に就航していた船を買って改造すると思うのですが、数百人規模のライブスペースを作れるレベルの船であれば客用スペースも複層階に渡り、寝る場所も食堂も浴場もあります。

そこでとっとと船に乗せてとりあえず出港してしまうことで、ライブ外の時間・行動までを完全に物理的に囲い込み、移動・宿泊・飲食まで含めて全て、これまでバス会社・鉄道会社・ホテル・ネカフェ・コンビニ・牛丼屋等外部に流さざるを得なかった本来間接的な部分のお金まで、オタがアイドル応援のために使う金額のほぼすべてを運営の懐に直接流し込むべく立ち上げられた壮大な計画、それがSTU48ではないかと。究極の一人あたり拠出額最大化策。

「移動」でお金を取ろうとするとそこは運輸業者として認可を受けなければならず、かつ料金設定についてもお役所の介入を受けますので、ハードル低めの旅行業者の登録だけして発着地が同一の長距離クルーズ型のパックで。毎日がバスツアー状態。活動していくにつれて船内に牢名主的なオタが君臨するレベルで。

船上でバーベキューとかする場合、日帰りバスツアーなら一人当たりの割り当て量を最小化しても多少文句が出る程度ですけど、囲い込んで毎食それすると餓死者が出るかもしれないのでスタッフは注意が必要です。
客側はオプション料金で増量及び酒類の購入、その他サービスを受けることは可能ですが、定期的にチェックを行い、支払可能額を越えた時点で有無を言わさずゴムボートで強制退出。支払済み額合計によってリストバンドの色が変わり、低額の色だと露骨に蔑まれる、ピンチケどころではない船内カースト制度導入。
もうそうなったらすごい勢いでウォッチします。でも深入りはしないようにしよう。

というところまでだらだら想像しているうちに、「アイドル蟹工船(オタの方が)」というフレーズが頭を駆け巡り始めたので終了したいと思います。ご清聴ありがとうございました。

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ハイスタのシングルは週間初動で136,000枚。桑田さんを初週で抜いてアイドル性高い人たちを除くと今年もっとも売れたシングルCDになりました。
メジャーの販促担当の人たち、各レーベルそんなにじゃぶじゃぶお金があるわけでもないので、現在いろいろ考えざるをえない状況に放り込まれているはずです。今後CD、少なくともシングルのプロモーションはどうなるのか。しかし間違いなく広告代理店側も動きますので、水面下でたぶんいろいろ起こるんだろうな、大変そうだな。