金土日とライブ3連発。
9日(金)は四谷OUTBREAK。P.O.P.はいつも最高。渋さ知らズをバックに畑中葉子が登場し「後ろから前から」。最高。そして今日本で一番合理的ではないエネルギーの使い方をするバンドと言って過言ではないでしょう、野獣のリリアン。見るたびにメンバーが少しずつ増えて現在11名、うちVoが4人+着ぐるみ1人、ギターが3人。もういろいろよくわかんないんだけど、ライブ観てたらとりあえず最高なのでこの際気にしない。
そして彼ら初のCD音源がこの日から販売開始でいち早く終演後の物販で入手したのですが、ライブで演っている音源満載、つまり絶対に一般流通できないブツであります。ジャケットイラスト寺田克也なのに。
10日(土)は渋谷WWWでガチャリック・スピン+生ハムと焼うどんという、およそ思い付く限り日本一濃い組み合わせの対バン。
赤坂でのワンマン以来久々の生うどんは、せのしすたぁとの巌流島対決等、さすがに場数を踏んだだけあって非常にきっちりまとめてくるというか、こういう対バンの時はコント少なめ楽曲多めで、とかのテンプレをもういろいろ持っているのではないかと思う感じの安定っぷり。当然そこここに酷いネタぶっこみまくりではありますが。
ガチャピンは当日ギターのTOMO-ZOの誕生日ということで彼女のVo楽曲多めのスペシャル・セット。楽器隊の中では最もベタなアイドル臭を漂わせる彼女ですが、それでも馬鹿テクであり、ライトハンドでピロピロやっている最中にちょいちょい笑顔で目線くれる等、地味にえげつない。
そして今回のこの対バン組み合わせは、ガチャピンのダンサーズ1号まいちゃんと生うどんが去年高校の同じクラスだったことにちなむという、地味に衝撃の事実。
で、ちょうどまいちゃんがよく見える位置に陣取っていたのですが、「歌からすらも解き放たれたアイドルの真骨頂」とでも言えばいいのか、とにかく彼女のキレとすっ飛ばしっぷりと自由度を目の当たりにしてその凄まじさを思い知った次第。楽器隊の飾りじゃないんだよ、本当に。
それがまた「歌から何から全部背負い込むこと」に意義を見出している生うどんとの対比としても素晴らしい。
11日(日)は毎度のO.L.H.(a.k.a.面影ラッキーホール)@渋谷WWW X。新しいライブハウスのこけら落としの一環だったのですが、今回話題になっていたのはフロントアクトとして田代まさしがコールされていた点。
が、数日前にまさかのドタキャン入りまして、結局一緒に演るはずだった日本語ラップの人たちだけが出てきて田代まさしをディスるだけディスって帰っていき、そして田代まさしの代わりとして急遽呼び出されたのが畑中葉子。おじさんまさかこの21世紀になって、3日で2回畑中葉子を観ることになるとは思わなかったよ。
それでも金曜は「後ろから前から」だけだったのが、今回はカラオケバックながらもうひとつのカルト名曲「もっと動いて」、そして先日リリースされたアルバムに収録された「後ろから前から」のヤン富田アレンジによる2016ヴァージョンも披露し、ものすごい満足度。
O.L.H.本体は前回6月のライブあたりからメンバー増員して現在は15名編成になっておりまして、かつWWW Xはさすが新しい箱だけあってめちゃめちゃ音がよく、その無闇に分厚い音像を堪能した次第。
そしてアンコールでは畑中葉子を改めて呼び込んでバンド演奏でO.L.H.アッキーとのデュエットで「カナダからの手紙」。ものすごい珍品を目の当たりにし、むしろ田代まさしよりこっちの方がよかったのではないかと思いながら、終演後同行者たちとチヂミを食いながら酒を酌み交わした次第。
ちなみに田代まさしはまた捕まったとかではなく、リハビリのスケジュールを優先しなくてはいけなくなったということであり、安心したやら面白くないやら。O.L.H.のセットリストも久々に「夜の水たまり」演ったり薬物系の楽曲多めになっていてそれも随分でしたが、でもそうやってネタにされているうちはまだ大丈夫だ。とりあえず、ネットで拾った彼の画像を張って今日は終わりにしたいと思います。