アイドルと代理店と海外のこと

9月2日にThe Divine ComedyThe Wedding Presentのニューアルバムが出るよ!


秋元康、完全にAKB48に飽きた模様「もう、秋元の口から名前すら出ない」

記事内容の正誤はわりあいどうでもよくて、でも欅坂46にすげえ力入ってることは傍から眺めててもわかる。
流れ的には成熟期を過ぎて衰退期に突入した感があり、どう維持していくのかに腐心するしかないAKBグループに対し、伸び盛り成長期真っ只中の欅坂の方が手掛けてて楽しいに決まってる。
かつAKBの方は既にステークホルダーも相当に固定化されているだろうし、それなら新たな参入者に対して新たなビジネスを吹っかけられる方がビジネス欲求も存分に満たされる。そりゃ誰だってそっちに重点置きます。

今もし僕が秋元康に何かひとつ質問できるとすれば「BABYMETALをどう思ってますか」と聞きたい。
別にすぅちゃんのアイドル性云々という話ではなく。それはそれで聞きたくはあるけど。
彼はこれまでの活動で、日本の代表的な代理店とがっぷり組んで完全に日本中を押さえ切った感はあるのですが、そしてオセアニアくらいまでなら日本の代理店の子会社や提携先も多いので、結果売れるかどうかは別にしてその流れで押して行けるはずなんです。

しかし英米は世界トップレベルの代理店がうごめいておりまして、国内一番手でも世界5位の日本の代理店がそう簡単には好き勝手入り込めない領域であり、そして当然国内・アジアと同じ手法で持っていけるはずもなく。というか中国ですらその考え方・文化・商習慣の違いでもってぶっこまれ、結果ずっこけていろいろ持っていかれているわけで。
だから、日本で売るための手練手管は知り尽くしている秋元康が手を届かせることも、そこで展開するための方法を想像すらもできない、そんな領域に着々と入り込んでいる今のBABYMETALの状況についてを。

BABYMETALも、ただやっててそしたら人気が出てきた、それだけとは思っていません。それなりの戦略をもってのプロモーションの結果のはずです。
それでも現段階で今までの日本の代理店主導によるメディア展開の価値観というか常識を完全に引っくり返しているのではないかとも思えるわけで、そこでむしろ「日本の代理店主導によるメディア展開の価値観というか常識」を作り上げた側の代表のひとりでもある秋元康に、「どう思うん? ん?」と聞いてみたいのです。
殴られるかな。