amiinA / Atlas (Single)
オタクもサブカルもみんな大歓喜のド名曲「canvas」がリリースされたのは2015年5月。
それ以降しばらく活動していましたが、今年に入って2人組なのに1人脱退し、2人の名前の組み合わせでもって付けたグループ名ゆえニッチもサッチもいかなくなり、3人抜けたKAT-TUNがそれでもアクロバティックな文字分担で辻褄合わせたようなスゴ技も使えず、結局まったくもって「みいな」という名前ではない新メンバーを加入させると同時にSMAPみたいなグループ名由来をすごい後付けで作成してしのぎ切り、ようやく1年3か月ぶりの新音源。
amiinaは一部で「コーネリアス歌謡」と呼ばれていた通り、従来カット＆ペースト型のアレンジが多めですが、「canvas」は完全にSigur RosのJonsiソロ楽曲の空気感をベースにしたうえで、そこに大量のドメスティック成分を混入し、さらに才能の限界と予算の都合でフィルターをかけた結果あんな奇跡が起こったわけなので、当然今回も1曲は同じその路線で来るであろうという予想だったのですが、結局収録3曲ともおよそそちら方面に舵を切ってまいりました。
私はこういうメロディとスケール感大好きなのでその方向性まったく異論なく、表題曲「Atlas」もトータルの素晴らしさでは「canvas」越えは果たせなかったものの、楽曲のアレンジとしての完成度はむしろ上ではないかと思えるレベル。深化の方向性がようやく定まったということでしょうか。
10月にはフルアルバム。今年はサブカル糞野郎向けアイドルアルバムがたくさん出てうれしい。
あと一緒に少女隊（元祖の方）のオールキャリアを網羅したシングルコンピ盤を買う。「君の瞳に恋してる」のリミックスではない通常バージョンは中古でもなかなか見つけにくいので、買いだと思います。
いい曲。
ド名曲。
