またGoogleマップで遊んだ。
タワレコに絞って、既に閉店した店舗も含めてオープン年基準でレイヤーを分けてみました。およそ5年で1レイヤー。この2月末段階で生きている店は黄色、閉めちゃった店は灰色です。
大店法が緩和されたのが1998年、それ以降郊外にどっと大規模モールが増えていくのですが、そこらへん以降のどっと増えっぷりは何となくわかるのではないでしょうか。
そしてタワーはこうやってみるとかなりシビアに見切りつけていることも何となく伝わります。水戸・高知・宮崎はイオンなのでHMVに持っていかれた結果ではあるのだけど、北関東・四国・南九州あたりの間引きっぷりはなかなか。
例えば北関東はHMV化した水戸内原以外の宇都宮・高崎は市街地型の店舗でしたが、市街地が空洞化してもう持たんと思ったらすっと抜ける。長崎・熊本あたりは市街地としてはまだ賑わっている方なんだけど、それでも抜ける。たしか以前は「タワーは九州全県に店舗があるよ!」とか嬉しそうに言っていたはずなのに。容赦ない。
もう一個。
新星堂は20世紀の段階で閉めちゃった店とか、20世紀のうちにオープンした店のオープン年とか追おうにも全く資料がないため、「現在営業中の店舗」と「存在が確認できた限りの閉店済み店舗」の2レイヤー。
もうこれは単純に「どれだけ店の数減ってるねん」ということがわかれば。
もちろんここ数年でオープンした店もあるわけで、これらがすべて同じタイミングで営業していたわけではないのですが、何となくでも新星堂の苦難の歴史を感じていただければ幸い。
特に中央線沿線の、「だいたい1駅ごとに駅近にあった」最盛期からの、おじいちゃんの歯のような現状を見るに大変に恐ろしい。
昔はちょっとした都市でも駅前とちょっと離れたところにあるイトーヨーカドー両方に店を出したり、東大和市なんか道を挟んだお向かいにあるイトーヨーカドーとダイエーの両方に出店するとかなかなかえげつなかったわけですが、ダイエーは死に、イトーヨーカドーは傘下にタワレコを収めてTOWERminiなんて業態を始めさせたものですから、新星堂は今や新店舗出すにも一苦労。
というか、TSUTAYAやBOOKOFFですら小規模店舗をガンガン閉じて、蔦屋書店やらSUPER BAZZARなんていう大規模店舗の業態に集約を進めていたりする昨今、新星堂はそれよりかなり前に「カルチェ5」という大規模総合店舗の業態を始めていたにもかかわらず、うまくいかずに現在残るその業態は千葉県柏市のみ、しかも当初よりも格段に規模を縮小して。
時代を先取りしすぎたのか、単に運営の方針があかんかったのか、外からはわかりませんが、最近は一部店舗改装してカフェや他書店と連携したエリアを作る等の、実に地味な感じで時代をキャッチアップしようとしています。まあ、また自社で概ね全部やろうとした盛岡の新店は1年もたずに潰れたんですけど。