昨日の補足。
通常の演歌であれば、リリース初週にピークが来るJ-POPのような売れ方ではなく、だらだらと長期に渡ってそこそこの売り上げをキープしながら枚数を重ねていくという売れ方が普通です。が、三山ひろし山内惠介も、氷川きよしと同様にカテゴリとしてはアイドル系イケメン演歌歌手であり、ここらへんのカテゴリの方々はJ-POPほどではないにしても演歌の中では比較的初週に売り上げが偏りがちです。

とはいえ、やはりロングヒットも狙いたいのが演歌な方々の気持ち。ということで、三山ひろし山内惠介は一風変わったリリース方法を取っています。リリース日には初回限定盤合わせて2種の盤を用意して発売、そして数か月たってその需要が一巡したタイミングを見計らい、同じタイトルにしてカップリング違いの3種めの限定盤を投入するのです。そこで改めて小ピークをこしらえて更なるロングヒットを狙うという、「アイドル的な立場」「演歌歌手としての立場」のハイブリッド感溢れる作戦です。どういうジャンルであれ、今はそれくらいやるんです。

あとまとめてて改めて思うのは、演歌歌手の方の芸名のなかなかの趣深さ。
政治家のような「かな」の多用、男なら「〜し」、女なら「〜子」の割合の圧倒的高さ。「五木ひろし」「中条きよし」「細川たかし」「木原たけし」「氷川きよし」「三山ひろし」「北山たけし」、名前による分別性について心配になるレベルですが、でもメディアで名前を見て聞いてという認知経路がマジョリティでなければさして問題はないわけで。実際芸名付ける側にしてみたらリスク負って無茶に派手な名前付けるよりは、後で売れなくてそのせいで怒られることはなくなるので安心です。三代目コロムビアローズとか。

今回、オリコンの2015年の各週のチャートをザーッと眺めながら上位にチャートインした演歌歌手名をピックアップする作業から始めたのですが、演歌っぽい雰囲気の名前だと思ってうっかり演歌でない方の名前を拾ってしまうことも。女性のJ-POPシンガーの方とか声優関連で知らない名前もありまして、確認しては「あーこの人は違った」と削除するという作業。
そんな中、知っているのにうっかり脊髄反射的に一瞬演歌歌手として名前を拾ってしまったのが、大原櫻子。そういう意識で字面だけ見るともう演歌歌手にしか思えない。多分次も間違える。