こういう感じで更新が空く場合、週末ライブに行ってそのまま飲んだくれているせいなのが概ねでして、先週も例に漏れず11日は井乃頭蓄音団、12日はBABYMETALと、何となくお馴染み感も出てきた2組に。


井乃頭蓄音団@渋谷WWW。見やすいし音はいいし大好きな箱なんですが、そこでこういう何度でも観たいバンドがやるっていうのはいいものです。ニューアルバムもすごくいい。カントリーロックって言ってしまうにはいろいろ多彩過ぎて、パキっと言い切れるような彼らを指す言葉も見当たらず、だからあんまり売れないんだけど、少しずつキャパを増やしているのは頼もしい。もう少し売れよう。リキッドくらいまで。来年1-3月にツアーに出るので、お近くの方は是非一度ご覧ください。いや本当に。ただツアーファイナル、ライブでは「東京で2DAYS!」って言っておいて何でまた50人も入ればいっぱいになるバーの地下でやるのか。意味がわからない。


翌日はBABYMETAL@横浜アリーナ。前日から動員数30倍の世界へ。
私はもうアリーナは無理なので一般先行でスタンド席ぶっこんで無事奪取。さいたま、幕張と来て今年3回目、新曲は徐々に増えてようようにしてセットリストから漏れる曲というものが出てくるようになったとはいえ、曲順構成は既視感バリバリ、それをどう見せるかの演出を見物に行くという、もはや古典芸能を観に行くような心持ちで。とはいえ次々に新曲を投下するのではなく1曲1曲の完成度を上げていくスタイルなので、歌や踊りのキレは見ていてどんどんよくなっていくのがわかる。
今回投入された新曲は曲メロのキャッチーさは二の次でスケール感で持っていくタイプの2曲であり、かつそのうち1曲のテーマはカンフー。完全に今後の世界戦を睨んでいること丸わかり。恐らく今後のセットリストからは、初期のアイドルアイドルした楽曲が消されていくことになるのでしょう。多分。

そして土曜は特段発表等はなかったのですが、本日2日目のライブ終わりで4/1のセカンドアルバムリリースと、日付未定ながら東京ドーム公演の決定の告知。さいたま、幕張、横浜の今年の3ライブを「トリロジー」と呼んでいた時点で、その後はその三角の真ん中しかあるめえと思ってはいたものの、発表されるとやっぱりアガる。

さすがにCDの売上が落ちてきているのにいつまでも手をこまねいているわけにもいかず、近年興行・物販の方をより重視する歌手・グループが増えていますが、BABYMETALはそっち方向として日本で最も成功している事例と言ってもいいんじゃないでしょうか。東京ドーム公演で例の序列で言えば遂に最高レベルに近いところまでたどり着くわけですが、彼女たちの恐ろしいところはそこがてっぺんではなく日本以外の伸びしろが他のてっぺんグループ勢以上に期待できるという点。来年は4月にウェンブリーアリーナ。まあ言うても今はまだ日本からのツアーとか呼び込んでいるわけで、そこはご愛敬ではありますが。
そもそもさくら学院のアルバムに収録されていた楽曲を初めて聴いた時点であれが今こうなるなんて思いもしなかったので、正直今後世界でどうなるかも想像も付かんのです。

ただ、本日の横浜アリーナの終演後に流されたであろうこの映像の酷いハッタリさ加減にも、だんだん慣れてきてしまった自分はもう多分ダメだと思います。