AKB48結成10周年記念オールタイムベスト発売

シングル曲に新録曲をプラスって、今までの「オリジナルアルバム」の体裁とあんまり変わらないような気がする。あと、コンプリート盤はいいけど、Type AとType Bは、「オールタイムベスト」とか言っておいて100%キングレコード音源じゃないか。結局ソニー期音源しか入っていなかった尾崎豊の「ALL TIME BEST」のようだ。
で、尾崎豊のスタッフの方は、さすがにいろんな切り口のベストも出し尽くし、さすがにもうないと思ったら今度はアナログBOXカセットって、どれだけ頑張るんや。

    • -

Beirut / No No No (Album)

世界を放浪した挙句に各地の民族音楽をごっちゃにした謎の音楽を奏でていたユニット、時折唐突にぶち込まれていた電子音との住み分けに苦慮し、1枚はコテコテの民族音楽風、1枚は電子音楽攻めという2枚組EPを発表していたりしたのですが、4年前の前作で遂にその融合に成功。それはそれは大変に素晴らしいアルバムだったのですが、4年経ってこの新作、完全にそのふたつのジャンルの咀嚼と消化を完了、ほとんど民族音楽の匂いもしない恐ろしく普遍的なポップアルバムとして着地しました。
普遍的とはいえ、ルーツがそれですからエレキギターがただカッティングするとか太鼓が単純な8ビートとかあるはずもなく、どの曲もどっか不思議な耳ざわり。もうこういうどこにも属す気のない音楽大好き。

問題があるとすれば、全体通してとてつもなく地味なことと、フルアルバムなのに9曲30分で終わるところ。最長で3分40秒、最短は2分7秒。それでも最近は70分のアルバムとかよりこれくらいの方がフィットするんで困る。
ただ、Bob Dylanの「Nashville Skyline」は27分だし、Neil Youngの「Everybody's Rockin'」は25分だし、やっぱ大御所は豪気だと思います。