VIVA LA ROCKの件、本日で最後です。
でも、2回行って思いましたが、そういう問題点はありつつも、VIVA LA ROCKは大変にいいフェスです。
こういう催しって主宰側の思いの部分とビジネスの部分とあると思うのですが、フジロックがその「思い」の部分で動きにくい部分がある結果、一時は「3日券しか売らない」みたいなこと言ってたのが年々大変そうになっていたり、ROCK IN JAPANがもう中の人が何を言ってもビジネスの匂いしかしなかったり、JAPAN JAMの「思い」の部分の流浪っぷりであったり、でもサマソニはハナから割り切っているのがわかっているのでさして気にならなかったりとか。
そういう中で、VIVA LA ROCKは私が知る限り「思い」と「ビジネス」が一番うまく噛み合っているなあと思うのです。「ビジネス」という言い方が直接的過ぎるのであれば「続けていく」ことに極めて意識的というか。

今年も駄目なところはありました。特に野外TSUBASAステージはメイン入口のド真ん前に設置というなかなかチャレンジャブルな新設ステージでしたが、案の定いろいろと。たとえば銀杏BOYZ観に行ったのですが、後方では風で音が流れてMCがまったく聞こえなかったり、向こうのフードコートの方の小さなステージのマイクチェックの音が峯田の歌より大きく聞こえてきたりして、もうこれはまともな状況ではないと判断して早々に撤収しました。
他にも可動柵の数が足りないのか、柵パーツ間の隙間が大きく空いていて、全くもって仕切りとしての役割を果たしていないところがあったり。
それでも、街中の野外で音量にも制限がある中で、動員に合わせてできる限りの手を尽くした結果のそうなったということは嫌っちゅうくらい理解できる状況で。今年はこういう試行錯誤でぜんぜんかまわないと思います。

7日に挙げたような点だって、解決すべき問題と認識するのであれば簡単です、ROCK IN JAPANみたいに全部厳禁にすればいいんです。でもVIVA LA ROCKではよほど目に余るような状況にならない限りそれはしないだろうと思っています。このフェスはそういうフィロソフィーで運営されているのではないということは、場にいればわかります。すごくいろいろ考えてもらっているなあ、と。そういう意味で少しでも参加して支え続けたいと思えるフェスです。
ただ、その「よほど目に余る」の分水嶺がどこにあるのかと言ったら、もしかしたら結構すぐそこまで来てるんじゃないかという気も、しなくない。フェスとしての居心地であるとか云々以上の、もっとでかいところが気になった今回でした。

ただ、JTの喫煙所が、商店街の八百屋並みにテンション高くてさすがに後半は辟易したので、あれだけ何とかしてもらえませんでしょうか。でも入口のお姉ちゃんの白いタンクトップとハイタッチは続けてください。

あと、今年も去年に引き続き「オトミセ」で蟹奉行からCD-Rもらいました。ありがとう。いつか「オトミセ」に参加していたバンドが本フロアでやれるようになれたら、素敵です。