以前よりオリンピックの準備やら何やらで、首都圏のコンサート会場が一時閉鎖したりで場所足りなくなるんじゃないかという話がありまして。
既にSHIBUYA AXや日本青年館は死んでいるわけですが、正味2,000人未満であれば各区や市のホール等でも立地やカッコは悪いですが何とかなるっちゃなるんで、そこで2,000人以上のキャパを持つ首都圏のコンサート会場とその改修予定をまとめてみました。野外の球技場系は、埋められるミュージシャンの数極めて限られているため除外。あと、オーチャードホールとかサントリーホールのようにポピュラー音楽系は基本排除の場所も除く。
<東京都>
日本武道館 約15,000(ライブ形式だと10,000前後程度?)【改修可能性あり・現在未定】
代々木第一体育館 約13,000(ライブ形式だと11,000前後程度?)【改修予定あり】
両国国技館 約11,000(ライブ形式だと8,000前後程度?)
東京体育館 約10,000(ライブ形式だと9,000前後程度?)
有明コロシアム 約10,000(ライブ形式だと8,000前後程度?)
東京国際フォーラム ホールA 約5,000【改修予定あり】
NHKホール 約3,700【2020年以降改修予定】
日比谷野音 約3,100(立見込み)
豊洲PIT 約3,100
東京ドームシティホール 約3,000
Zepp Tokyo 約2,700
Zepp DiverCity 約2,500
STUDIO COAST 約2,400
中野サンプラザ 約2,200【2021年以降改修予定】
渋谷公会堂 約2,100【2015年中に3年程度で建替予定】
八王子市民会館 約2,000(立見込み)
人見記念講堂 約2,000
<神奈川県>
横浜アリーナ 約17,000(ライブ形式だと13,000前後程度?)【改修予定あり】
パシフィコ横浜 約4,500
神奈川県民ホール 約2,500
<埼玉県>
さいたまスーパーアリーナ 約37,000(ライブ形式だと最大35,000前後程度?)【2015年度中に数か月の改修予定あり】
大宮ソニックシティ 約2,500
さいたま市文化センター 約2,000
川口総合文化センター 約2,000
<千葉県>
幕張メッセ展示場ホール (3ブロック連結で最大23,000程度?)
幕張メッセイベントホール (最大9,000程度?)
何となく思っていたより少なかった。
恐らくライブの供給量は一昔前より格段に上がっているはずなのですが、このクラスでここ数年で新造されたのはZepp DiverCityと豊洲PITのみ。で、確実に渋公は閉まりますし、新宿厚生年金会館の跡地は安定の駐車場で何か建つ気配まるでないし、本当に23区内で2,000人以上入るホールが中野だけって大丈夫なのか。みんな渋々埼玉県に行くのか。
東京体育館は、4月下旬にケイティ・ペリーが来日公演やりますけど、これまでたまにしかライブには使われることはなかったのが、ここは既に数年前に大規模改修終えていますので、代々木第一が改修始めた後はライブとスポーツ各種で枠の奪い合いになることは間違いなく。
並べてみて改めて思うのは、国際フォーラム以上武道館未満のサイズの箱ってないよなあ、と。そのクラスの箱があったらだいぶ恩恵受けるミュージシャン・アイドル多いと思うのですけど、これ調べてみるとそのサイズの箱、全国的にもほとんどない。地方の小規模アリーナや体育館にいくつかある程度で。
正味、ホールやライブハウスだと規模的には建築として難しかったり、立地的にそれだけの広さのある場所を確保するのが難しく、アリーナだと首都圏ではそのサイズだとライブ会場以外の汎用性がなかったり、ライブでも平たい床からステージやら客席やら設営してるとそのキャパではビジネスになりにくいというところの理由でしょう。
実例として代々木の第二体育館、ここも改修予定ありますが椅子席で4,200人規模なので、ライブでもそこそこいいサイズの箱になりそうなのですが、過去にもほとんど使われた形跡ないのはこれ、設営費諸々計算した場合どうやっても利益を見込めないから、というのが理由なんじゃないかと思います。
もし自分がうっかりプロのミュージシャンになってしまった時の夢は、「LIVE at BUDOKAN」と題して綾瀬の東京武道館でコンサートを開催して、みんなをがっかりさせたり鼻で笑わせたりすることなのですが、ここは椅子席のキャパで1,700人ちょいというサイズなので、設営するだけで大赤字確定です。無理です。
こんな夢すら金の話であっさり否定されてしまう現実社会なんてもううんざりだよ。
<追記>
八王子市民会館オリンパスホール、席数だと1,869だけど立ち見込みだと2,000突破ということで、追記しました。