昨年に続き、金曜早朝出発の日曜深夜帰国の突貫2泊3日の台湾旅行。1名増えておっさん6人。でもいかがわしいことはしない。基本うまい飯とうまい酒のため。そしてそのうち私ともう一名は暇があればCDを掘る。
昨年はだいたい台北駅周辺とお洒落タウン西門周辺で動きましたが、今年は3回堀ったうち2回は台北の南東の信義地区、台湾最大の複合書店チェーン誠品書店の旗艦店。理由はバーコード読み取り型の試聴機がインディーズから何からほとんどの盤に対応しているため。天国のようだ。
董事長樂團(The Chairman) / 一個世界(One World)(Album)
去年テレビで見てかっこいいと思ったバンドの最新作。通算10枚目。前作「一條命(One Life)」と対になる形だけど、前作のとんでもない振れ幅に比べたら非常にオーソドックスなバンドサウンド多し。それはそれでよし。
Tizzy Bac / 易碎物 (Album)
女1男2のギターレス3ピース。ギターレスの自由さをここまで発揮しているバンドって世界見てもなかなかいないんじゃないか。ふわふわからハードまで実にシームレスに紡いでいる。台湾のバンドの多くは少なからず日本の影響もあるはずなんだけど、こういう方向でこういうスケール感のある音出せるバンド、日本にはいないと思う。今回最大の掘出し物と思ったら、上記The Chairmanと一緒に2013年のサマソニに来てるのね。
週休八日 / 不擅長的事 (EP)
このバンド名と適当な感じのジャケットで、もう相当にぐだぐだにダメな想像をしながら試聴してみたら完全に予想外な音が出てきた。何となくGalaxie500とかに近い、決して突っ走らないくせに切羽詰まり感もどことなく感じさせるオルタナティブ・ダメ・サウンド。
STAYCOOL / Urban Canyon (Album)
ドラムレス&バイオリン女子2名装備、全編英詞の6人組。
帰国してMV見たらフロントがくるり岸田にそっくりで笑ったけど、音の振れ幅もくるりに近いものがあると思う。基本はアコースティックな部分にあるんだけど、そこからの肉付けの方向性が曲毎にあっちいったりこっちいったりして、すごく面白い。
しかし、CD店のインディーズ(現地語で地下音楽)の棚が寂しい。日本以外のアジア圏、何年か前のアルバムになるとよほどの大メジャーでない限り速攻で廃盤になるという事情もあるのだけど、なんか本当にもうあと数時間あればほとんど試聴できるんじゃないかくらいの感じで。きっと速攻でソールドアウトして再プレスなし、聴きたきゃ配信で聴けやみたいな状況もあるのでしょうが、それはこういうストレンジャーには厳しい。
メジャーの棚には五月天(Mayday)くらいの大メジャーにならないと置いてもらえず、相変わらずソロ歌手メインというお国柄もあり。ただ去年、台湾の歌手は異常にバラード好きという感想を持ちましたが、今回インディーズを片っ端から聴いた感想として、インディーズでもふわふわしていたりアコースティックだったりの音の方が圧倒的に多く、やっぱこっちでもお国柄出るんやなと思いました。
そんな中でメタルやってるChthoniCはすげえと思う。ベースのドリスちゃんの可愛さとおっぱいもすげえと思う。