テイラー・スウィフトの最新アルバム『1989』を米国人はどこで購入したのか? 円グラフが話題に

このアルバム、初動でパッケージ・ダウンロード合わせて128万枚。最近のアメリカの音楽配信Spotifyとかストリーミング型に主流が移りつつあり、ミリオンのレベルではアルバムが売れなくなってきたところにこれ。というのもこのアルバムはストリーミング型への提供を一切行わず、アルバム単位での販売のみにした結果ということで。
Targetはアメリカの大手小売店ですが、ネット通販もゴリゴリに行っておりまして、その合計がこの数字ということでしょう。それでもアメリカにしてみたらパッケージの割合多くないかと思ったら、CD通常盤9.99$、デラックス盤が13.99$あたりで値付けしているところを、iTunesでは12.99$、Amazon MP3だと12.49$と、完全にパッケージの方がお買い得感ある値付けに。
Walmartの割合が規模の割に低いわねと思ったらこっちはパッケージでも13.88$。非常にわかりやすい。

彼女のこういうアクションが本当に正しいのかどうかもわからんです。
ストリーミング型への提供を拒絶しているミュージシャン他にもいるにはいますが、その踏ん張りは一昔前iTunesへの提供を拒んでいたミュージシャンにダブって見えることは事実でして。それでもストリーミング型の場合、iTunes等での配信以上にアルバム単位で聴いてもらうことが難しくなっているわけで、アルバム文化で育ってきた自分としてはそれが消えていくのも寂しいのですよ。
恐らく次の世代、ストリーミング型に当たり前に接している層が作り手側に回り始める数年後、どういう形になっているかということでしょうかね。

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椎名へきるが結婚

40歳にして。感慨深いな。
以下、2009年6月に、水樹奈々が初のオリコン1位を獲得した際に椎名へきるに触れた一節を再掲。

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そんな中、当初はへきる星出身でありながら、途中からいわゆるアニソン扱いを頑なに拒絶し出し、徹底的に「アーティスト」を志向して鼻息荒かったものの、一般層におもしろいくらいガン無視されてシオシオになっていた椎名へきるは、遂にソニーからアニソン天国レーベルのランティスに移籍。これは「軍門に下った」と言ってよいでしょう。彼女の10年以上に及ぶレジスタンスはいったい何だったのだろうか。

それでも、「声優だってアニソン歌わなくてもいいんだ」ということを後進に示したという意味では、水樹奈々にも確実に役に立っている。獣道っぽい感じで。

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まさに現在、水樹奈々は獣道を大拡張しながらぶっ飛ばし中、一般的な露出もハンパなく、椎名へきるが目指していた「声優から『アーティスト』への転向」をおよそ果たしたと言ってもおかしくない状況ですが、それでもきちんと声優も並行して続け、アニメ経由でもそうでなくても等しく応援できる状態を作り上げたところが先達との違いなわけで。

椎名へきる、先日LANTISからワーナーへの移籍を発表したのですが、3月には公表されているのにワーナーの公式サイト検索しても全く出てこず、まさかと思ってワーナー・ミュージック・ダイレクト見てみたらいた。「当店限定」という形で。

これつまり移籍つってもソニーランティスとは契約の形が全く違うものと思われます。
要するに制作と直販の窓口だけは持つけど流通やプロモーションその他一切は自分でやりなはれという、水樹奈々とかよりは街のスナックの歌好きのママさんが演歌のCD出す方に近い形。

これはもしかしてこの結婚を前提にしたものなのか。もう武道館を埋める力はないけれど、でも今の身の丈に合った形で改めて「アーティスト」として活動していくのか。
それでも、心穏やかに音楽活動を続けてもらえればそれでいいよ。泣けるけど。