ひとネタ繰りたいところですが、土曜日は念願の生美輪明宏先生の「愛の讃歌」、本日日曜は奇妙礼太郎の天才バンドのライブで、当然その後はお酒が入ることになるため、真っ当なネタ無理。

美輪先生の「愛の讃歌」は、話の流れとしては比較的忠実にエディット・ピアフの生涯をなぞっているのですが、話は路上で歌っていた時からなわけで、つまり10代の役を現在の美輪先生が演じるという豪快な状況から始まり、俺だったらそこはばっさりカットするけどなあというシーンも先生には大切な場面なのでしょう、とっくりじっくり演じたりで、結局14:30始まりで終わったのが18:30前というえげつない長丁場。体にいいのか悪いのかよくわからないけれど、とにかく何かすごく濃いものを長時間にわたって浴び続けてきました。
あと、生涯彼女と行動を共にする妹役をYOUが演じておりまして、ピアフの人生もドラマティックですが、YOUのそこまでに至る人生もなかなかに波乱万丈かと思いますので、そっちはそれで戯曲化していただきたいと思いました。

天才バンドは奇妙礼太郎の名前が出てますので彼のバンドっぽいのですが、作詞作曲はピアノのSundayカミデ氏でありまして、今回は彼が一体何者なのかというのを探る目的もあったのですが、謎は深まるばかり。死にかけて2か月昏睡状態とか意味がわからない。
ただ、本来ものすごく前に出たがりっぽいことはわかり、そしてそんな彼が敢えてほとんどのヴォーカルを奇妙くんに任せているという時点で、彼のヴォーカルがいかに信頼されているかがわかろうというもの。
例えば今回は「赤いスイートピー」ではなく「Sweet Memories」のカバーを演ったのですが、あのどこまでもドメスティックな曲がソウル・ミュージックに聞こえる瞬間があるんです。いわんやSundayカミデ氏の楽曲の「映え」といったら。
彼らもこんな鶯谷の小さな箱で演ってる場合じゃない。もっともっと「見つかって」ほしいと思う次第。トラベルスイング楽団は秋に渋谷公会堂が決まったようですが。でもこっちはこっちで素晴らしいよ。