レーベルの運営の話いくつか。

ソニー・ミュージック、グループ会社再編および商号変更を発表

このレーベルの丸めっぷりは、とりあえず別会社だったのをまとめることで、総務やら経理やらのスタッフワーク周りを集約してコストカット、ということなのか、もっと全体をスリムにすべく所属ミュージシャン含めて絞り込みにかかる予兆なのか。そうなったらいろいろ微妙な所属ミュージシャンもいらっしゃいますが、もうレーベルに余力も少なくなってることは事実ですし、近々で大変な感じになってもおかしくないんすよ。

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エイベックス、平成26年3月期第3四半期決算を発表

エイベックス、ライブ・マネジメント事業の売上が音楽事業の売上を完全に上回りました。
地道なマネジメント業務はともかく、ライブの方はa-nation始めた頃はどうなるやらと思っていましたが、相当うまくやっている感じ。恐らく映像事業も近々で音楽事業を引っくり返すでしょうし、所謂「レコード会社」ではないエンターテインメント総合企業としてある程度軌道に乗った感あります。
それでも、売る奴は徹底的に売っておいてからその利益の一部で、古い音源の権利買ってみたり、谷村新司野口五郎を抱えたり、commmonsみたいなレーベルも支えているわけで、少なくともメジャーの中ではレーベル運営もかなり真っ当な方だと思います。

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JVCケンウッド 第二四半期報告書(PDF)

ビクター・エンタテインメントの収支はJVCケンウッドとの連結で出るので、JVCケンウッドのサザンのシングル出た時期、第二四半期のIR報告書を見てみたんですけど、サザンのシングルとあまちゃんサントラという2大コンテンツをぶち込んだ時期なのに該当期間で赤字になってるわけです。で、その期間の「ビクターエンタテインメントの主なヒット作品」に、その2作品の次に並んでいるのがクリープハイプの2ndアルバムでございました(P.5)。何となく腑に落ちた感。
まあ、ケンウッドのカーオーディオ部門、ビクターの民生オーディオ部門という主戦力が根本レベルでヤバい感じになっているので、エンターテインメント部門が足引っ張るわけにはいかないんでございますよ。経営大変なんすよ。