前にも書いたけど、金曜のMステで思い出した。アメリカの大スターには「雲の上」的な遠さを感じるんだけど、LADY GAGAには何となく敷居の低さを感じる。確かに遠いんだけどそれは「地の果て」的な遠さで、歩いていけばいつか会えるような、そんな佇まい。
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で、金曜の晩は下北沢SHELTERでフジロッ久(仮)のライブ。
ニューアルバムが心底素晴らしくて、そもそもライブが主戦場のバンドなのでこれは一度観ておこうと。
会場入ったら自分と同じような、今回が初めてでちょっと観ておこうか的な人が多かったのか、フロアの後ろの方から埋まっていって最前中央がぽっかり空いているという愉快な状況。
始まってみたら明らかに音源とは違う。音源からも「ポップネス」と「破壊衝動」という相反するものが同居しているような感じはしてたんだけど、ライブでは更に「文系臭」と「ブルーカラー臭」とか、「誠実さ」と「茶化し」とか、相反するいろんなものを同時に孕んだまんま嫌っちゅうくらいに響いてくる。ものすごいギリギリのところを全力疾走している感じ。不思議なバンド。
楽曲としてはメジャーでもやれるくらいのポテンシャルはあるし、うっかりヒットしたりしてもおかしくないんだけど、でもライブは1000人入れる箱とかで演るイメージはまったく湧かず、彼らは一体この先どうしていくんかなとも思うけれど、でもヒロトが言うところの「どこにも行かないのがロックンロール」っていうのと同じ次元の何かをパンクに見出しているのかもしれないとか思ったり。
とりあえず、もう少し付き合っていこうと思えるバンドでした。