何か訃報が一気に来たね。

明日香。
「花ぬすびと」のシングル、実家にあります。この曲は今も異常に印象に残っている。彼女がデビュー曲のヒット以降ドンと行けなかった要因のひとつにシングルがヒットしてからアルバム出るまでに1年半近くかかったことじゃないかと思っています。あそこできちんとアルバム単位で世界観を提示できていれば。
恐ろしく印象的なサビメロを書ける人でした。


岩谷時子
愛の讃歌」の訳詞を彼女が一晩で書き上げ、それを読んだ越路吹雪が「恋愛を知らないからこんな詩が書けるのね」と笑いつつ受け入れたというエピソードが死ぬほど好きです。そして受け入れていなければその時は全くの素人だった作詞家としての岩谷時子の才は世に出ることなかったのかと思うと、きっと世の中には自分の才に気付くことなく生涯を全うする天才が他にもいるのだろうな、とも思います。
自分がもし過去に戻って好きなライブを観られるとしたら、洋楽ならPeter Gabriel在籍時のGenesis、邦楽なら日生劇場越路吹雪。これはもうガチ。技術的にもハンパないのですが、技術以上に聴き手をねじ伏せるような何かがあるのです。


ルー・リード
自分が初めて彼の存在を認識したのは1986年の「Mistrial」収録の「No Money Down」の衝撃的なPV。その時は音楽的なところは全く引っかからなかったんだけど、その次のアルバム「New York」をすごく好きになり、そこから遡ってVelvet Undergroundまでたどり着いたことを覚えています。
結局遺作はメタリカとの「LULU」で、リリース当時はどっちかつったら批判的な論調が多かった印象ですが、まあ言うても彼は「Metal Machine Music」を作った人でもあるわけで、あれに比べれば至極真っ当な音楽ですよ。つうか今考えれば「Metal Machine Music」のああいう音をメジャーレーベルから出せた時点ですげえよ。マジで。本当に「オルタナティブ」の始祖でした。

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